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朴大統領、「韓日の友情、政治が妨げてはならない」

朴大統領、「韓日の友情、政治が妨げてはならない」

Posted March. 03, 2014 07:04,   

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朴槿恵(パク・クンへ)大統領は3・1節(独立運動記念日)の記念演説で、「過ちを認めない指導者は、新しい未来を切り開いていけない」と述べ、日本の安倍晋三内閣を批判した。北朝鮮に向かっては、離散家族再会の定例化を正式に呼びかけた。

朴大統領は1日、ソウル世宗(セジョン)文化会館で行われた95周年の3.1節の記念式典で、「これまで築いてきた韓国と日本国民との友情や信頼を、政治が妨げてはならない」とし、「両国が痛い歴史を乗り超え、新しい繁栄の未来に向けて一緒に歩むことができるよう、日本政府は正しくかつ勇気ある決断を下すべきだ」と強調した。安倍晋三首相を名指しこそしなかったものの、安倍内閣の右傾化を強く批判したものだ。

朴大統領は、「一国の歴史認識は、その国が進むべき未来を指す羅針盤だ」とし、「真なる勇気は、過去を否定することではなく、ありのままの歴史を直視し、成長する世代に正しい歴史を教えることだ」と話した。さらに、「一生を、心に残る悔しさや悲痛の中で生きてきた日本軍慰安婦被害者のおばあさんたちの傷跡は、当然いやされるべきだ」とし、「過去の歴史を否定するほど、(日本は)惨めになり、窮地に追い込まれることになるだろう」と指摘した。

朴大統領は昨年の3・1節記念演説で、「加害者と被害者という歴史的立場は、千年の歴史が流れても変わるものではない」と日本を批判したが、慰安婦問題など具体的な言及は避けた。しかし、今回は、慰安婦問題を直接取り上げ、日本政府の決断を迫った。

大統領府の関係者は、「慰安婦問題は人類普遍の女性の人権問題であり、独島(トクト)などの領土問題とは根本的に異なるものだ」とし、「朴大統領としては、選択できる最も強いレベルの批判をしたのだ」と話した。日本政府が、慰安婦被害者の存在を認めて謝罪した「河野談話」を検証する方針を表明したことを受け、朴大統領の批判のトーンが強まったものと見られる。3・1節記念演説での日本批判は、昨年は430字あまりだったが今年は900字あまりに増えた。

朴大統領は、北朝鮮に向けて「一つになった民族、統一した韓半島は、民族の独立や自存を叫んだ3・1運動の精神を完成することになる」とし、「北朝鮮が、核を放棄し、南北共同発展や平和の道を選ぶことを促す」と述べた。また、離散家族再会の定例化を正式に提案した上で、「南北が小さな約束から守り、信頼を構築し、統一へのステップを一つずつ上っていくことを期待する」と呼びかけた。

同日、離散家族再会の定例化以外に北朝鮮住民への支援など目新た強い提案はしなかった。最近、北朝鮮の西海(ソヘ)北方限界線(NLL)侵犯やミサイル発射などの緊張造成が影響を与えたものと見られる。