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大統領は「夢にも規制改革」と言っているのに、鄭首相は何をしたのか

大統領は「夢にも規制改革」と言っているのに、鄭首相は何をしたのか

Posted February. 15, 2014 03:28,   

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鄭烘原(チョン・ホンウォン)首相は昨年8月の国家政策調整会議で、企業活動を妨げる規制を大幅に見直す考えを明言した。国務調整室は、「現場で十分履行されているのかどうか、引き続き点検したい」として、代表的な21件を、改善時期と一緒に発表した。「夜のカフェ」で知られるフィンセント・ファン・ゴッホの絵画「カフェテラス」のように、欧州の観光地でよく見かける飲食店の屋外営業の許容も含まれていた。ところが、東亜(トンア)日報の取材結果、昨年末までに解除するとしていた7件の規制のうち、解決されたのは3件に過ぎなかった。

野党が反対したり法改正が滞っていたからではない。まだ縛られている4件のうちの3件は、国会審議を経ずに、政府が施行例や施行規則を改正するだけで解決できる内容だ。にも関わらず、担当省庁の弁解はのんき過ぎる。文化体育観光部は、「前任者が推進していたことで、規制を解除するからと言って、どれほど観光客誘致に役立つのか疑問だ」とコメントした。食品医薬品安全処の当局者は、「他の業務に追われて、そこまで手が回らなかった」と釈明した。

朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は5日、国務調整室の業務報告を受けて、「規制改革業務を総括するのが国務調整室なのだから、一度噛み付いたら肉が千切れるまで離さない…珍島(チンド)犬の精神で(規制改革に)取り組んでもらいたい」と述べた。その上で、「規制改革は、夢を見るほど考え続け、関心を持ち続けなければならない」と強調した。鄭首相は、規制改革の約束だけをして、これまで何をしたのか問いたい。大統領府と内閣がかみ合っていないという話に他ならないではないか。

玄旿錫(ヒョン・オソク)経済副首相も昨日、韓国経営者総協会で「政府が果敢に規制を改革していくので、企業家精神で応えて欲しい」と訴えた。大統領と首相、副首相がいくら規制改革を唱えても、公職者たちは他人事のように受け止めている現実に気づいていないのなら無能と言えることで、知っていながら口先だけで終わっているいるのなら無責任な職務遺棄だ。

大統領が任期中に規制改革を唱え続けても、官僚社会が動こうとしなければ、規制改革は実現できない。玄副首相が近く発表する予定の経済革新3ヵ年計画は、規制を大幅に解除し、落ち込んだ★経済の盛り返し狙っていると言うが、公務員たちができることから実践しないことには、新たな「名ばかりの青写真」に過ぎない。政府は、規制改革が遅々として進まない原因を、これ以上、野党や利益集団のせいにしないで欲しい。公共機関と労働組合に対して、連日革新を迫ってばかりいても始まらない。官僚や公務員の姿勢から、今すぐ改革しなければ朴槿恵政府の規制改革も失敗に終わりかねない。