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出場停止の李龍大、新たな「不運」が明らかに

出場停止の李龍大、新たな「不運」が明らかに

Posted January. 30, 2014 03:21,   

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29日、京畿道水原市(キョンギド・スウォンシ)にある三星(サムスン)電機のバドミントン体育館。来月3日に華川(ファチョン)で始まる国家代表選考会を控えている三星電機所属選手たちが、旧正月連休がを目前に迫った中でも練習に励んでいた。

三星電機のエース、李龍大(イ・ヨンデ、26)と金基正(キム・ギジョン、24)の姿はなかった。二人は世界バドミントン連盟(BWF)から1年間の出場停止処分を受け、チームトレーニングにも参加できなくなったからだ。チームの宿舎に泊まることは認めらるが、李龍大は28日、コーチ陣に「しばらくチームを離れていたい」と話した。ラケットを握ることさえも認められない現実が受け入れられなかったからだ。

三星電機のクォン・スンテク総監督は、「李龍大は、物凄く挫折したはずだが、表向きには毅然としていた。どうにもならない現実だが、まだ終わったわけではないので、前向きに考えるようにと励ました」と話した。チームの関係者は、「李龍大に、慰めるつもりで『お前はやっぱりイケメンだ』と冗談を飛ばしたら『そこまでしなくても良い』と言われたので、余計なことをしたなと思った。運動のことしか知らない子なのに…」と言葉を濁らした。

李龍大は、旧正月連休明けにチームに合流し、チームや大韓バドミントン協会の関係者らとともに、練習方法やスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴するための準備などについて話し合う予定だ。李龍大は現在、所属チームや代表チーム、協会などとも一切の連絡を絶っている。

こういう状況の中、李龍大が懲戒処分を受ける原因となった新たな状況が浮かび上がった。ドーピング拒否を初めて指摘された昨年3月28日、李龍大は反ドーピング機構に登録した泰陵(テルン)選手村ではなく、金泉(キムチョン)春季大会に参加していた。当初、27日に終わる予定だった大会が1日延びたため、泰陵選手村への復帰が遅れたのだが、あいにく、その日にドーピング検査官が泰陵選手村を抜き打ちで訪れたのだ。李龍大としては不運としか言いようがない状況だった。

今月初めのコリアオープンで会った李龍大は、優勝へのプレッシャーを強く感じていた。だが2連覇を目指していた同大会で、李龍大は8強で敗退。直後に参加したマレーシアオープンでは4強にも入れなかった。コリアオープン直前に懲戒処分を知らされた李龍大としては、正常なプレーは無理だったと見られる。

イ・トクチュン代表監督は、「雰囲気がどんどん悪い方向に向かっていることを感じた龍大が、結果にこだわって意欲を見せたけど、思うように集中できない様子だった」と打ち明けた。

今年9月のアジア大会で金メダルを獲得して兵役免除を狙っていた金基正も、今回の懲戒処分で大きなダメージを受けることになった。

一方、キム・アンド・チャン法律事務所の社会貢献委員会は、最高水準の国際仲裁専門家らで、CAS提訴を控えている李龍大と金基正に無料法律諮問を提供することにした。大韓バドミントン協会と三星電機の要請を受け、同法律事務所が構成した特別チームには、米国弁護士のジェフリー・ジョーンス氏と同事務所・国際仲裁チームのユン・ビョンチョル共同チーム長、パク・ウンヨン弁護士らが含まれているという。