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臓器寄贈に100万人登録、隣近所の天使たち

臓器寄贈に100万人登録、隣近所の天使たち

Posted January. 15, 2014 03:43,   

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13日、過労で殉職した江原東海(カンウォン・トンヘ)消防署長のキム・ナムベク さん(54・写真)の遺族がキムさんの角膜を臓器移植管理センターに寄贈した。キムさんは臓器寄贈の誓約はしていないが、日ごろから周りに臓器寄贈の意向をよく話していたことが確認された。妻のウォン・ヘジャさん(51)は、「夫が臓器寄贈の報道を接するたびに、『我々も死んだら臓器寄贈をしよう』という話をよくしていたので夫の意思に従った。移植を受けた人が元気で幸せに生きることを願う」と話した。故人の告別式は15日午前10時、東海消防署長葬に執り行われる。

キムさんのように、死後に角膜を寄贈した人は昨年に76人だった。彼らの寄贈で、これまで140件の角膜移植が行われた。また、脳死状態になったり、死亡した時、臓器を寄贈すると登録した人が初めて100万人を越えた。

14日、疾病管理本部・臓器移植管理センターによると、昨年末までの臓器寄贈希望者は累計105万3196人だった。臓器寄贈希望者数は、累計で2004年に10万1178人に上り、初めて10万人を突破した。そして、それから9年間で10倍に増えたのだ。

年間の臓器寄贈登録者数は09年が18万4764人で最も多かった。金寿煥(キム・スファン)枢機卿が亡くなる前に角膜を寄贈したことが知られてから、臓器寄贈キャンペーンに参加する雰囲気が高まったためだ。しかし、その後の新規登録者数は10年に12万4245人、12年に8万7788人と減り続けた。

ところが昨年は、臓器寄贈の新規登録者数が16万2人と、12年の2倍に増えた。政府が昨年4月から臓器寄贈を希望する人のために導入した「携帯電話本人認証サービス」の影響と見られる。以前は直接登録申請書を作成したり、公認認証書を通じてインターネットに登録することになっていた。しかし、この時から疾病管理本部臓器移植管理センターのウェブサイトに接続すれば、公認認証書がなくてもパソコンとモバイルで臓器寄贈希望を登録することができる。

脳死者の臓器寄贈件数も持続的に増えている。昨年は416人の脳死者が他の人に臓器を寄贈した。10年前の03年(68人)に比べて6倍以上に増えたもので、歴代最高の数値だ。移植された臓器は心臓、肝臓、すい臓、腎臓、肺、ランゲルハンス島、小腸、角膜などだ。脳死寄贈者が持続的に増えているとは言え、先進国よりは相変わらず少ない。韓国の脳死寄贈者数は、昨年、人口100人当たり8.4人だった。米国(25.6人)、フランス(24.9人)などの3分の1ぐらいだ。