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世界の人々が南北を行き来する生態公園に、DMZ平和公園の基本構想が明らかに

世界の人々が南北を行き来する生態公園に、DMZ平和公園の基本構想が明らかに

Posted January. 15, 2014 03:43,   

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朴槿恵(パク・クンへ)大統領が重点を置いて推進している非武装地帯(DMZ)の世界平和公園は、可能な限り、自然状態をそのまま保存する生態公園として作られる見通しだ。韓国政府は、南北間のDMZを横切る公園として整備し、世界からの訪問客が、公園内で南北間を自由に行き来できるようにする方針だ。

政府のこのような構想は、朴大統領が統一基盤構築の柱として示したDMZ平和公園の構想を、より具体化させたものだ。政府は、DMZ平和公園を、「南北交流協力の要」であり、韓半島統一を準備する「小さな統一の空間」として整えるという構想だ。

複数の政府関係者は14日、「DMZ平和公園は、南北間DMZを横切ることになるだろう」とし、「南北だけでなく、世界の国民にDMZ平和公園を開放し、公園内で南北間を自由に往来させるべきだという基本方向が、最近まとまった」と話した。昨年5月、朴大統領が米国を訪問し、DMZ平和公園に関する構想を初めて明らかにした後、政府は平和公園の範囲について、△韓国側のDMZのみにするか、△南北DMZを一緒にするかについて、内部で議論を繰り返してきた。ある関係者は、「公園が現実化すれば、公園の訪問客らが公園内で、南北間を行き来しながら、韓半島分断の苦痛や平和の必要性について切に感じる通路になるだろう」と話した。

政府はまた、DMZ平和公園内に、建築物や造形物の設立を最小化し、できるだけ自然状態のまま保存する生態公園として推進する計画だ。

政府は昨年、検討過程で、国連機関の誘致などの提案も出てきたが、公園の意味を観光や開発においてはならないという方向に結論付けた。別の関係者は、「韓国側のDMZだけを公園として造成すれば、国連機関などの施設物の誘致や運営は、安定的に行われるものの、南北が合意して一緒に自然を最大限保存する平和公園に仕上げるのが、より意味があると見た」と伝えた。今年、平和公園の造成に302億ウォンの予算配分を受けた統一部は、このような構想を基に、公園設立計画を具体化させる予定だ。

政府構想が実現するためには、南北間合意という厳しい山を越えなければならない。韓国政府は、北朝鮮が離散家族の再会を受け入れ、南北間会話の環境が整えば、DMZ平和公園の造成に向けた南北当局間協議を、北朝鮮に提案するものと見られる。政府は当初、昨年9月、秋夕(チュソク、陰暦8月15日の節句)」の離散家族再開が実現すれば、DMZ平和公園関連協議を、北朝鮮と進める考えだった。

朴大統領は6日、新年の記者会見で、「統一時代を切り開くため、DMZ世界平和公園を建設し、不信や対決の障壁を崩し、ユーラシア鉄道をつなげ、韓半島を信頼と平和の通路にすれば、統一はそれだけ近づくことになるだろう」と述べた。