Go to contents

格闘技を「けんか」に変質させた「ワンビホ」

格闘技を「けんか」に変質させた「ワンビホ」

Posted January. 09, 2014 05:56,   

한국어

格闘技はけんかと違う。些細な感情や復讐のための殴り合いでないためだ。そのため、守るべき規則がある。

「ワンビホ」というニックネームで有名なお笑い芸人のユン・ヒョンビン(34)が、最近、総合格闘技に挑戦して話題になっている。ユン・ヒョンビンは来月9日、ソウルオリンピック公園オリンピックホールで開かれる総合格闘技大会「ロードFC14」のライト級(70キロ級)に出場する。デビュー戦だ。総合格闘技選手のソ・ドゥウォン(33)は、かつてあるケーブル放送に出演して、「ユン・ヒョンビンと言うと、ワンビホのキャラクターが思い浮かぶが、高校時代はけんかが強かった」と話した。

ユン・ヒョンビンは日本のタカヤツクダ(23)との対戦を控えて、ファイターの気質を発揮した。対戦が確定した後、タカヤは自分のツイッターに、「相手が芸能人だそうだが、総合格闘技を軽視しているのではないか」と挑発した。これに対し、ユン・ヒョンビンは、「総合格闘技選手の夢を具体的に実行するようになった契機が、この間の日本の芸能人の正しくない態度に憤りを感じたためだ。しばらく忘れていたが、ずっと年下の日本の選手にこのようなことを言われたら、あのときの平穏でない感情が蘇った」と言い返した。

ユン・ヒョンビンが過去の「イム・スジョン事件」を取り上げてから、格闘競技はけんかになった。女性異種格闘技選手のイム・スジョン(29)は、11年7月、日本の地上波民営放送のTBSの芸能番組「炎の体育会」で、格闘技経歴3〜8年の日本の男性お笑い芸人3人と格闘対決をしたところ、全治8週間の負傷を負った。ユン・ヒョンビンの発言以後、「イム・スジョン」はインターネット検索語順位の上位にランキングされた。一部のマスコミは、ユン・ヒョンビンのデビュー戦を「イム・スジョンのための復讐戦」に位置づけた。タカヤはイム・スジョンとは全く関係のないアマチュア選手だが、ロードFCにとっては見事な広報になった。

思いがけず痛い過去がさらけ出されたイム・スジョンも被害者だ。厳しい時間を過ごしたイム・スジョンは、12年1月、復帰戦で日本選手を下して傷を回復した状態だ。同氏は、「私は今格闘技ではないほかの事に集中している。過去の事については話したくない」とし、自分の名前が再び取り上げられたことについて不快感を示した。

格闘技選手は人ではなく、自分の名誉のために戦う。格闘技が「ショー」ではなく、スポーツになった理由だ。今回の試合もそうなることを望む。