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浅田真央、もはやキム・ヨナのライバルではない

浅田真央、もはやキム・ヨナのライバルではない

Posted January. 07, 2014 06:15,   

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「圧巻の表現力で貫禄のV、圧巻の227.86点、ソチ五輪に向けて万全…」

日本の新聞の見出しだ。「フィギュア女王」のキム・ヨナ(24)を眺める日本のマスコミの複雑で心配そうな心境をよく示している。

6日、日本のマスコミは前日行われたフィギュア総合選手権で227.86点という高得点で優勝したキム・ヨナの記事を一斉に報道した。記事はいずれもキム・ヨナの優れた実力と高い点数を認めながらも、自国選手の浅田真央(24)への切なさを露にした。スポーツニッポンは、「キム・ヨナがソチ五輪で悲願の金メダルを狙う浅田の前途を塞いでいる」と報じた。スポーツ報知も「最後まで浅田の道を塞ぐ壁になった」と伝えた。

●日本のマスコミも認めた「女王」キム・ヨナ

ジュニア時代からライバルだったキム・ヨナと浅田は、来月のソチ五輪で約10年間続いてきた長い対決にピリオドを打つ。2人の選手は共に今度の五輪が選手として最後の大会だ。

最後の対決を控えてキム・ヨナと浅田の悲喜は分かれている。キム・ヨナは選手復帰を宣言した12年夏以後、出場した5回の国内外大会で全て200点以上を獲得し、調子が乗ってきている。

反面、浅田はローラー(ジェット)コースターに乗っているように不安な様子だ。今シーズングランプリシリーズで2回優勝し、グランプリファイナルでも優勝カップを獲得したが、昨年1月行われた日本選手権ではミスを連発して3位(199.50)にとどまった。

日本のマスコミもキム・ヨナを「世界最高」と認めている。スポーツニッポンと産経スポーツはキム・ヨナを「女王」と称した。米NBCスポーツも同日、「YUNA−nimous!」という見出しを掲載し、キム・ヨナの演技を褒め称えた。「YUNA−nimous!」は、キム・ヨナの英語の名前のYUNAと満場一致を意味する「unanimous」の合成語だ。

●消えたライバル

韓国内のフィギュア専門家は、「浅田はもうキム・ヨナのライバルではない」と口をそろえる。あるフィギュア審判は、「だんだん水準の差が広がっている。ジャンプや身動きなど、全ての部分でレベルが違う」と話した。また、他の審判も「ジャンプ一つを見ても、キム・ヨナがプロバレーボール選手のようなジャンプだとすると、浅田は学生のジャンプだ」と評した。

キム・ヨナに勝つ秘策として浅田は大会ごとにトリプル・アクセル(3回転半)を連発する。基本点数8.50点の高難易度のジャンプだ。しかし、回転数が足りなかったり、着地が不安で加算点を獲得できる場合があまりない。

浅田がソチ五輪でトリプルアクセルに成功したとしても、勝利はキム・ヨナのものになる可能性が高い。10年バンクーバー五輪ショートで浅田はトリプルアクセルを成功させるなど、欠点のない演技で73.78点を獲得した。その後演技をしたキム・ヨナは78.50点を獲得。浅田はフリーでも2度トリプルアクセルを成功させたが、勝者はキム・ヨナだった。結局、合計でキム・ヨナは228.56点を獲得し、205.50点の浅田を20点以上の差でリードした。