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紛争を防ぐブルーヘルメット、アフリカは失敗?

紛争を防ぐブルーヘルメット、アフリカは失敗?

Posted January. 06, 2014 03:25,   

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「過去最大規模の『ブルーヘルメット』(国連平和維持軍の別称)がアフリカに派遣されたが、『平和維持』という目的達成には事実上失敗した」。

米ワシントンポストは4日、国連がアフリカの南スーダンやコンゴ民主共和国など紛争地域に平和維持軍を派遣したが、権限を制限し、装備も十分に支給せず、結果的に平和維持に失敗したと批判した。

国連の平和維持活動には、全世界16地域から派遣された9万7995人が参加している。このうち77.9%の7万6296人がアフリカの8地域で活動している。これまでアフリカに派遣された平和維持軍の中で最大規模であり、1990年代初期と比較して約2倍に達する。

同紙は、「ブルーヘルメット」が失敗した理由として、自衛目的の戦闘だけを許可した「権限制約」を挙げた。1994年にルワンダ虐殺が起こる直前、国連平和維持軍はフツ族の武装勢力に武器が不法搬入されていることを知った。しかし、国連高官は与えられた権限に外れるという理由で、平和維持軍が武器を押収できないようにした。

現在、南スーダンに駐留する平和維持軍も種族間対立が激化する前から配置されていたが、今のような最悪の流血事態が起こることを防ぐことができなかった。同紙は、南スーダンで種族対立が政治的分裂につながったが、国連は「国内問題」として介入をちゅうちょし、指導者に責任を問うことを避けたため、状況が最悪の状態に突き進んだと指摘した。

国連安全保障理事会は昨年12月、暴力事態が南スーダン全域に広がった後、南スーダンの平和維持軍を約1万4000人に2倍増やすことを決めた。しかし、派遣任務は「地域発展」に限定された。

しかし、国連平和維持軍がなかったなら状況はさらに悪化したという反論もある。国際危機グループのホゲンドールン副局長(アフリカ担当)は、「国連平和維持軍の活動が十分でないと批判するのは自由だが、介入がなかったとすれば紛争はさらに広がったことは明白だ」と強調した。そして、「民間人数万人が平和維持軍の基地に避難して命が救われたことも事実だ」と付け加えた。