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北朝鮮、馬息嶺スキー場に欧州製の高価品

北朝鮮、馬息嶺スキー場に欧州製の高価品

Posted January. 04, 2014 05:53,   

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昨年12月31日に開場した北朝鮮の馬息嶺(マシクリョン)スキー場で、欧州とカナダ製の高価なスキー装備が目撃された。このため、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁の効果が十分でないという疑念が起こっている。

北朝鮮専門メディア「NK News」は3日、朝鮮中央テレビの映像を分析した結果、雪上車(snow cat)や噴射式除雪車(snow blower)など高価な装備が多数目撃されたと報じた。1台当たり3万7000ドル(約3900万ウォン)のスウェーデン・アレコ社の除雪車が7台以上あり、1台8万ドル(約8400万ウォン)のイタリア製雪上車も数台あった。1台の価格が11万6000ドル(約1億2200万ウォン)のドイツ製の重装備雪上車も目撃された。

アレコ社の代表は同メディアとのインタビューで、「北朝鮮テレビに出た除雪車は出荷して1年半ほどの最新モデルだ。年間約40セットを中国に輸出しているが、北朝鮮とは取引きがない」と明らかにした。そして、「どのようにして北朝鮮にまで除雪車が流れたのか分からない。様々な仲介を経て規制を避けたと見える」と付け加えた。

2006年、北朝鮮の1度目の核実験後、国連安保理は対北朝鮮制裁決議1718号を採択し、北朝鮮との嗜好品の取引きを禁止した。同年、欧州連合(EU)は、「スキー、ゴルフ、ダイビング、水上スポーツ関連装備」を対北朝鮮輸出禁止品目に指定し、加盟国に順守を求めた。昨年2月、北朝鮮が3度目の核実験を行うと、国連の制裁は一層強化された。安保理は制裁決議2094号を採択し、「真珠、宝石、ヨット、高級車、レーシングカー」など7つの嗜好品を示し、「取引き禁止対象はこの品目だけではない」と各国の関心を促した。

昨年、北朝鮮はスイスとオーストリアからスキーリフトを輸入しようとしたが、これらの国が「嗜好品」と規定したため輸出許可を受けることができず、あきらめなければならなかった。現在、馬息嶺に設置されたリフトについてNK Newsは、「雪上車や除雪車が最新モデルなのと違い、2人乗りのリフトは旧式モデルであり、一般的な商業用リフト(4人乗り)ではない」と指摘した。

これに対して政府関係者は、「国連制裁は嗜好品に何まで含むのか各国政府の裁量に任せている。スキー装備輸出そのものを問題にすることは難しい」と説明した。しかし、近く各国の北朝鮮制裁履行報告書とこれに対する専門家の評価書が国連で公開されれば、北朝鮮制裁のさらなる強化を求める主張が起こる可能性がある。

NK Newsは、「馬息嶺スキー場は、年間250日開場でき、1日の来場者5000人が50ドル(約5万3000ウォン)の入場料を払う場合、年間収入が6250万ドル(約659億6000万ウォン)にのぼる」と推定した。

一方、3日に労働新聞に掲載された馬息嶺スキー場の写真について、合成の疑いが指摘され、政府内外では「各種スキー装備も合成して北朝鮮が朝鮮中央テレビで報道した可能性もあるのではないか」という疑問が提起された。