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英国に続きカナダ、ベルギーにまで「新流浪民」脱北者

英国に続きカナダ、ベルギーにまで「新流浪民」脱北者

Posted January. 03, 2014 03:13,   

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欧州最大の「北朝鮮村(North Korea Town)」と呼ばれた英国のニューモルドンで、最近難民申請する脱北者が急に途絶えた。脱北者が韓国国籍であることを隠して嘘の難民申請をしていることが英国政府当局者の耳に入り、難民審査が強化されたためだ。

外交部によると、最近5年間、脱北者の難民申請を受けた国家が韓国大使館などを通じて依頼した身元確認要請は計155件。このうち韓国に定着したケースは126件で全体の81%にのぼることが分かった。2009〜2011年は年間15〜19件にすぎなかったが、2012年に51件に急増し、2013年には1〜9月だけで54件にのぼった。

このうち多くが英国居住の脱北者だという。英国政府は、偽装亡命申請者と確認された人々への対処を韓国政府に要請しており、一部はすでに追放されて韓国に再び入国したとされる。難民認定を受けられなかったにもかかわらず韓国に戻らず不法移民として、英国に隠れて暮らす脱北者も約50人にのぼるという。

脱北者が英国で暮らすことが難しくなり、「第3の国」としてカナダが浮上していると、国内外の脱北支援団体の関係者たちが伝えた。しかし、カナダ政府は難民申請者に対して、指紋認識システムを導入し、韓国を「特別関心対象国」に指定している。このため脱北者は、ベルギー、ニュージーランドなど難民審査があまり厳しくない国に再び移動している。現在、オランダに130人、ベルギーに170人ほどの脱北者が暮らしていると在欧州朝鮮人総連合会は推算した。

同連合会のキム・ジュイル事務総長は、「波乗りのように様々な国を渡り歩き、『新流浪民』のようにさ迷う脱北者のため、東欧州国家で伐木労務者として働き、西欧州に脱出した本当の脱北者が被害を受けるケースも出ている」と話した。