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米朝交流3点シュート? 北朝鮮に利用され自責ゴール?

米朝交流3点シュート? 北朝鮮に利用され自責ゴール?

Posted December. 20, 2013 04:29,   

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米プロバスケットボール(NBA)のスターだったデニス・ロッドマン(52)が19日、中国を経由して北朝鮮に向かった。ロッドマンは今回が3度目の訪朝で、張成沢(チャン・ソンテク)前国防委員会副委員長の処刑後、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記に会う最初の外国人であり注目される。ロッドマンは2月と9月にも平壌(ピョンヤン)を訪れた。

ロッドマンは同日午後2時5分、北京発平壌行きの高麗航空に乗るために午後12時頃、4、5人同行者と共に首都空港第2ターミナルに到着した。ロッドマンは、「金第1書記に会って何をする計画か」という取材陣の質問に、「彼は私が(北朝鮮に)来ることを望んでいる。私は彼と世界に役立つ話をすることを望む」と話した。

ロッドマンは、記者団が「金第1書記の義理の叔父(張成沢)について何を話すのか」と尋ねると、「私はその人(張成沢)と何の関係もない」と答えた。ロッドマンは、「金第1書記を良い友人と思うか」という問いに、「私はまだそう考えている」と答えた。

ロッドマンは19日から23日までの5日間平壌に滞在し、北朝鮮のバスケットボールチームを指導する予定だ。ロッドマンは来年1月6日に再び平壌に行き、2日後の8日の金第1書記の誕生日に米国と北朝鮮バスケットボールチームの親善試合を行なう予定だ。

今回の訪朝を後援したオンラインカジノ「パディパワー」によると、来年1月の親善試合は、「ビッグバン・イン平壌(Big Bang in Pyungyang)」と呼ばれている。米国からはNBAを引退した選手たちが参加するという。

米政府は、公式にはロッドマンの訪朝について、「個人的な訪朝」とし、訪朝を特に制止していない。

しかし、非公式には前向きに支持する考えを明らかにしたとされる。

ロッドマン訪朝団関係者は、9月に2度目の訪朝から戻った後、東亜(トンア)日報との電話インタビューで、「多くの政府関係者と接触して訪朝結果を説明した。彼らは、『民間レベルの接触に反対する理由はない』と言った。前向きに支持する考えを明らかにしたと理解する」と述べた。

政治色のないロッドマンが北朝鮮最高指導者の金第1書記と気兼ねなく交流できるという点で、米政府は「失うものはない」という期待を表わす声も少なくない。

ロッドマンの過去の訪朝全般にわたって助言したとされる国際危機グループのダニエル・ピンクストン研究員は、今年の初め、英ガーディアン紙への寄稿文で、具体的なロッドマンのバスケットボール外交戦略を提案した。ピンクストン研究員は、「NBA選手たちを顧問として『バスケットボール開発財団』を発足させ、北朝鮮の選手をシドニー、バンクーバー、香港などに招待して親善試合を開催することもできる」と話した。また、「板門店(パンムンジョム)共同警備区域で北朝鮮人民軍と韓半島関連国の軍人が親善試合をし、米NBA選手たちと北朝鮮代表チームが混合で試合をすることも可能だ」と提案した。

欧州系外国人としては初めて平壌音楽舞踊大学で数回講演したことがあるドイツのミュンヘン室内管弦楽団の指揮者アレクサンダー・リープライヒは、本紙の電話取材に対して、「表が硬直して抑圧されるほど、内面には純粋さが、疎通への渇望があるようだ」と述べ、持続的な民間交流は影響力があることを示唆した。

しかし、ロッドマンの訪朝が米朝間の和解交流の突破口になるといよりも、金正恩政権の宣伝戦に活用され、北朝鮮の財布だけを豊かにする手段になるのではないかという非難もある。