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金敬姫氏が追悼大会に現れなかった理由

Posted December. 18, 2013 03:23,   

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金正日(キム・ジョンイル)総書記の2周忌追悼大会の最大の関心事だった金敬姫(キム・ギョンヒ)書記の錦繍山(クムスサン)太陽宮殿の参拝と中央追悼大会の出席は実現しなかった。敬姫氏が出席しなかった理由は4つのシナリオで分析できる。

①シナリオ1:危篤

最も有力なシナリオは、敬姫氏の健康問題だ。敬姫氏が最後に公開の追悼大会に姿を現わしたのは9月初め、北朝鮮政権創立記念の公演会場だ。当時の様子は気力がなくやせていた。敬姫氏が追悼大会に出席できないほど健康に問題があるなら、張成沢(チャン・ソンテク)前国防委員会副委員長の粛清と関係があると見ることができる。死期が近い敬姫氏が甥の権力安定のために夫の粛清を容認した可能性があるためだ。敬姫氏の健康が夫の処刑を阻止できないほど悪化していたと見ることができる。

②シナリオ2:甥が憎くて

夫を処刑した甥を憎いと思った敬姫氏が、故意に追悼式に現われなかった可能性もある。北朝鮮で現在、自分の意志で公式の追悼大会に参加しなくてもいい人物は敬姫氏だけだ。金総書記も生前、敬姫氏の頑固さに勝つことができなかった。金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の母親である高英姫(コ・ヨンヒ)氏も、敬姫氏の前では最大の礼儀を尽くし、慎重に行動した。いくら絶対的な権力を握る金第1書記でも、叔母が出席しないと決心すれば強制できないと見える。

③シナリオ3:民心を意識して

張氏の処刑後、張氏に対して金第1書記と共に不満を持つ北朝鮮住民から非難を受けた人物が敬姫氏だ。張氏処刑の理由は「天下の万古逆賊」だった。主席団に「万古逆賊の夫人」が堂々と座っていれば、「ほかの人なら何代も滅族するのに」という否定的な世論が起こり得る。敬姫氏の不参加は、住民に自粛のメッセージを送るものと解釈できる。

④シナリオ4:金第1書記の勧めで

金第1書記が叔母の不参加を勧めた可能性もある。張氏の処刑を機に、住民が抱いている「金第1書記は張氏と敬姫氏の摂政を受けている」というイメージを払拭し、自分が唯一の絶対権力者であることを強調するためだ。住民が称えるべき唯一の「白頭(ペクトゥ)血統」が金第1書記であることを強調するという目的もある。2人の白頭血統のうち1人が消えれば、自然に金第1書記に焦点が合わされる。

敬姫氏の不参加は、このような4つのシナリオが複合的に考慮された結果でもある。ただ、いかなる組み合わせかを断定することは容易ではない。