Go to contents

狂暴な金正恩第1書記に核兵器を握らせてはならない

狂暴な金正恩第1書記に核兵器を握らせてはならない

Posted December. 17, 2013 03:21,   

한국어

権力ナンバー2で義理の叔父である張成沢(チャン・ソンテク)前国防委員会副委員長を反倫理的な方法で処刑した北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が、明るく笑って馬息嶺(マシクリョン)スキー場と軍部隊を「現地指導」した。権力の掌握に何の異常もないことをアピールしているようだ。しかし、世界中の人々は、狂気の若い独裁者の傍若無人な振る舞いに背筋が寒くなるだけだ。

ベトナムを訪問した米国のケリー国務長官は、金第1書記をイラクの独裁者サダム・フセインにたとえて「無慈悲で乱暴な人物」と言い、「このように無謀な人物に核兵器を持たせてはならない」と述べた。合理的な理性が作動しない狂暴な独裁者の核兵器開発を徹底的に阻止しなければならないという警告だ。

北朝鮮はまだ長距離ミサイルに核兵器を搭載できる少量化・軽量化技術は持っていない。現在では核兵器の直接的な脅威の対象は韓国と日本だ。韓国、中国、日本、ロシアとともに北朝鮮の核問題を早く解決しなければならないと強調したケリー長官の認識は適切だ。イランの核問題が解決の糸口をつかんだため、米国と国際社会も北朝鮮の核問題に集中できる環境ができた。北朝鮮の非核化に対する国際社会の意志を結集させ、圧力を強化していかなければならない。

朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は16日午後、外交安保閣僚会議を開いた。北朝鮮が無謀な挑発を行なう可能性を排除できないと判断し、シナリオ別の対策を協議した。極端な野蛮性を露呈した金正恩体制の北朝鮮がどのような行動に出るのか予測できない。北朝鮮軍部が誤った判断による挑発を行なう場合、攻撃の原点を攻撃するだけでなく、その指揮部まで壊滅的な攻撃ができるよう万全の準備をしなければならない。西海(ソヘ・黄海)5島を含む北方限界線(NLL)付近は最も衝突が多い火薬庫なので敵の動向を注視する必要がある。

北朝鮮は昨年とは違って、金正日(キム・ジョンイル)総書記2周忌の追悼式を公開しなかった。何の思惑があるのか分からないが、張氏の処刑によって北朝鮮指導層の内部が不明瞭という証と見ることもできる。金第1書記の周囲の実力者の動きを綿密に観察しなければならない。新たに浮上した人物の面々から今後の北朝鮮のゆくえを予測し、南北関係を安定的に管理できる対策を講じる必要がある。平壌(ピョンヤン)発の不安定が東アジアに及ぼす影響を最小限に抑えるには、韓国と米国、中国、日本が緊密な情報交流を通じて共同の対策を模索しなければならない。