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貸付会社とプロバレーボール団

Posted December. 13, 2013 03:48,   

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プロバレーボールの男子部新生チームの「ラッシュ・アンド・キャッシュ・ベスピッド」の親企業はアプロ・ファイナンシャルグループだ。企業の名よりはラッシュ・アンド・キャッシュというブランドでよく知られている。

貸付業界1位の同社は、昨シーズン、親企業がなくて韓国バレーボール(KOVO)の管理を受けていたドリーム・シックス(現在ウリカード)のネーミング・スポンサーを務めた。17億ウォンを投資したが、効果はそれ以上だったという自体評価が出た。これに鼓舞されたラッシュ・アンド・キャッシュは、今年3月にドリームシックスを買収すると乗り出したものの、ウリ金融持株に押され、チームを創設することになった。

同社の今年上半期の公開採用では、約80人の採用に、1800人ほどが駆けつけて、23.7倍の高い倍率を記録した。下半期の倍率も20倍が越えた。最終合格者の中には、SKY(ソウル大学、高麗大学、延世大学)はもちろん、海外有名大学の卒業者も多かったと、同社は発表した。就職難だが、プロ球団を運営するという事実が肯定的な影響を与えたというのが同社の話だ。現在、プロバレーボール男子部には三星(サムスン)火災、現代(ヒョンデ)キャピタル、LIG損害保険など屈指の金融会社がある。少なくてもコートでは対等な関係で顔を合わせるために、貸付会社に対する既存の否定的な認識が大きく変わったという。ラッシュ・アンド・キャッシュの関係者は、「スポンサーをする前と比べると、倍率はもちろん、志願者のスペックが驚くほど良くなった。しかも、団体応援を通じて社員の愛社心も高くなった。バレーボール団を通じて得たことが多い」と話した。

同社の他にもスポーツ・マーケティングで効果を得た企業はかなりある。最近、韓国ヤクルトは今年プロ野球タイトル・スポンサーを通じて、企業選好度が23.8%、タイトル製品のセブンの認知度が38.2%上昇したと発表した。プロ野球ヒーローズのネーミング・スポンサーのネクセンタイヤは最近、契約期間をさらに2年延長した。費用対比効果を十分得たという判断からだ。

スポンサーをするのと球団を直接運営するのとでは大きな違いがある。費用が数倍さらにかかり、責任を持つべきことも多い。スポーツを通じて社会に貢献するという認識無しには簡単ではない。

ラッシュ・アンド・キャッシュがドリーム・シックスを買収すると乗り出した時、いくつかの既存球団の関係者は不快な感情を隠さなかった。「消費者金融業」とは言っても、本質は私債業の会社が大企業のように責任感を持って、球団を運営できるだろうかという話が主流だった。「しばらく運営してから成績が振るわないと、すぐ手を引くだろう」と見通す人もいた。

ラッシュ・アンド・キャッシュバレーボール団が本当に短い期間で消えるか、それとも既存の球団のように、根を下すかはまだまだ分からない。確かなことは、同社が空中分解の危機に処したバレーボール団の寿命を延ばし、新しい球団を作って雇用創出とプロバレーボールの底辺の拡大に貢献したという点だ。これまで大企業の占有物とされてきたプロ球団の運営に果敢に乗り出したラッシュ・アンド・キャッシュとそのバレーボール団がこれからどのような姿を見せるか見守りたい。