Go to contents

「認証マークは信用できない」 スマホの本物見分ける消費者たち

「認証マークは信用できない」 スマホの本物見分ける消費者たち

Posted December. 11, 2013 03:35,   

한국어

「エコ農産物商品に記載されたバーコードの番号を入力してください」

10日午前、ソウル龍山区(ヨンサング)にある大手スーパー。サンチュを選んでいた主婦のチョン・ジヒ氏(31)は、カバンの中からスマートフォンを取り出した。「エコ流通ヘルパー」という応用プログラムを起動させると、バーコードの番号を入力しなさいというメッセージが現れた。

サンチュ・コーナーの前に書かれたバーコードの番号を入力すると、数秒も経たないうちに、「有機栽培農産物という認証を受けた」という文句とともに、商品名や生産者などの情報が、スマートフォンの画面に現れた。チョン氏は、「このようにもう一度確認して、購入しなければ安心できない」と話した。

大手スーパーの新鮮食品の担当者は、「エコ農産物のマークをきめ細かくチェックし、認証有無を確認する消費者が最近、大幅に増えている」と話した。スマートフォン応用プログラムの市場には、このような人たちを狙った農産物認証如何を確認するプログラムが次々と生まれている。

●自ら「厳しい審査」を受ける農家が増加

最近、エコ農産物を認証する過程で、一部の複数の民間認証機関が、「ずさんな検査」を行ったことが摘発され、エコ農産物を信用しない消費者らが少なくない。昨年、農林水産食品教育文化情報院が消費者を対象に行ったアンケートでも、「エコ農産物を信頼する」という回答者は38.1%に止まった。「普通」(41.1%)や「信頼しない」(19.4%)など、前向きでない回答が60%を超えた。

このような状況の中、農民らが自主的に厳しい認証を受け、信頼を取り戻そうとする動きが強まっている。京畿道楊平郡砥平面(キョンギド・ヤンピョングン・チピョンミョン)で8年間、キュウリやトマト、唐辛子、包みの野菜を栽培しているハ・ヨンギ氏(53)は09年、国立農産物品質管理院から有機栽培の認証を受けた。土地台帳や1年間作成した営農日誌を提出しただけでなく、頻繁に認証担当者らが訪れてきて、1万8512平方メートル(約5600坪)規模のビニールハウス28棟や倉庫などをくまなくチェックする。有機栽培の認証審査だけに、農薬や化学肥料が見つかってはならない。ハ氏は、「ややこしく厳しい検査を受けるのは容易ではないが、そうしてこそ、農産物を納入する立場では胸を張って、厳しい消費者らの目線に合わせることができる」と話した。

●厳しくなった政府の「エコスタンダード」

民間の認証機関を運営している政府も、厳しくなっている。国立農産物品質管理院は、今年10月21日から11月20日までの1ヵ月間、エコ農産物を販売する大手スーパーやデパート、エコ農産物専門売場など、全国の流通チャンネル718ヵ所や生産農家5121ヵ所に対し、「エコ農産物の生産流通段階における特別調査」を実施した。

エコ認証を受けても、農薬が検出される事例がどれほどあるかを確認するための調査だった。その結果、農家では57件、流通段階では24件の計81件のエコ農産物から農薬が出てきた。該当製品を生産した農家のエコ農産物認証は取り消され、もはや農産物に認証マークを張ることができなくなった。

農産物品質管理院は、今月2日から、78ヵ所の民間認証機関に対しても、1ヵ月間、一斉調査を開始した。調査に参加した農産物品質管理院・京畿支院のイ・ヒョンソク担当者は、「エコ農産物認証機関に警鐘を鳴らし、自らより一層厳しくさせるために、厳しく調査を行っている」と話した。

ソウル大学の金完培(キム・ワンべ)教授(農経済社会学部)は、「エコ農産物で最も重要なことは、『信じて食べられる』という信頼を与えることだ」とし、「認証管理を徹底的に行って、消費者らの信頼を取り戻すのが急務だ」と語った。