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金正恩体制2年の北朝鮮、偶像化や見せ掛け事業に5300億ドル投入

金正恩体制2年の北朝鮮、偶像化や見せ掛け事業に5300億ドル投入

Posted November. 28, 2013 05:49,   

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北朝鮮が「金正恩(キム・ジョンウン)体制」の発足以後ここ2年間、金日成(キム・イルソン)、金正日(キム・ジョンイル)の偶像化や矯飾のための事業にのみ5億ドル(約5300億ウォン)を支出したことが分かった。政府関係者は、「北朝鮮の経済成長率など経済指標がやや改善しているが、このような不要な財政支出のため、北朝鮮経済の歪曲が深まっている」と話した。一部の専門家は、「北朝鮮経済の崩壊の可能性」まで取り上げる。

27日、北朝鮮に詳しい複数の消息筋によると、北朝鮮が金正恩一家の偶像化のため、全国に設置した永生塔3200個や約400個のモザイク壁画、平壌(ピョンヤン)万寿台(マンスデ)に立てた高さ23メートルの金日成・金正日親子の大型銅像の制作に費やされた金は、約2億ドルと推算される。また、いわゆる「住民生活向上業績」に宣伝するため、同時多発的に建設中のスキー場、乗馬場、牧場など40あまりの大型施設物には約3億ドルが投入されたと、消息筋は伝えた。

このように金正恩体制の財政支出は多いが、北朝鮮の収入の推移は横ばいの状態だ。北朝鮮の総輸出の50%を占める対中鉱物輸出額は10年5億4000万ドルから11年14億6000万ドルへと急増したが、昨年14億5000万ドルで横ばいし、今年(1〜9月)も12億5000万ドルに過ぎないと言われている。ある北朝鮮消息筋は、「最近、国際原材料価格の下落や北朝鮮の悪化した経済状況などのため、中国向けの資源輸出がある程度限界に達したようだ」と話した。北朝鮮が海外へ派遣した勤労者約4万人から得られる収益も年1億ドル程度にとどまっている。兵器密売で得られる収入も国際社会の対北朝鮮制裁の強化で急減したと、北朝鮮消息筋は説明した。

北朝鮮専門家は、「華麗になる平壌の外見に惑わされず、北朝鮮の内部の実情をより冷静に見る必要がある」と指摘する。政府も最近、北朝鮮の経済事情が好転しているという一部の北朝鮮訪問者の伝言を報告された後、正確な実情把握のために、北朝鮮指導部の収入および支出の現状や規模の推移などを綿密に分析している。政府のこの過程で、「北朝鮮が今のように過度に財源が浪費された場合、経済が持続する可能性はない」と判断しているという。