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[オピニオン]中国の巨大な「真珠の首飾り」

[オピニオン]中国の巨大な「真珠の首飾り」

Posted November. 20, 2013 03:27,   

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10年余り前まで欧米の研究者らは、「中国が台湾を占領するためには泳ぎが上手い国民数百万人を動員して海を渡らせる手しかない」と話していた。沿岸防衛水準の中国の海軍力を見下げた笑い話だた。最近は180度変わった。米エール大学のポール・ケネディ教授は、「欧州で海洋力への関心が減っているのに対し、東アジアでは、かつての欧州の強国が海洋進出にまい進していた時のように、海軍力増強が大きな流れを作っている」と指摘した。いわゆる「海洋力の東方移動現象」の代表的な国家が中国なのである。

◆中国は最近、イエメンのアデン港とモカ港の拡張のために5億700万ドル(約5363億ウォン)の借款を提供することにした。今年2月には、パキスタンのグワダル港の運営と管理権を確保した。習近平国家主席は今年3月、タンザニアのバガモヨ港に100億ドルを投資すると約束した。東南アジアからインド洋を経て、アフリカまで。中国が確保済みか、投資している港を繋ぐと「真珠の首飾り」の形になる。点在している海外の港を次々と攻略して一つの線に繋いだ中国の手腕には驚かされる。

◆中国の代表的な海洋戦略は、1982年に劉華清海軍司令官が打ち出した「列島線」だ。「島の鎖」を意味する列島線は、米国に対抗して段階的に制海権を拡大するのが目標だ。第1列島線は沖縄〜台湾〜南中国海、第2列島線は米国領サイパン〜グアム〜パラオ群島を繋ぐ線だ。列島線は露骨的な軍事戦略だが、真珠の首飾りの目標は複雑だ。中国は外国の港確保が、商業的・経済的に必要によるものだと主張しているが、米国やインドなどは軍事拠点に使われる可能性を懸念している。

◆中国の攻勢的な海洋戦略は韓半島にも影響を与える。中国紙環球時報の電子版が報じた「未来10年の中国海軍の海外基地および港口分布予測図」には、北朝鮮の清津(チョンジン)港も入っている。中国は、すでに羅津(ラジン)港の1番埠頭の運営権を確保している。中国艦隊が北朝鮮の港を拠点にして東海(トンヘ)をかき乱す場合、どうなるだろうか。中国の真珠の首飾りが、我々には春香(チュンヒャン)が首にはめていた「首かせ」にもなりかねない。

方炯南(パン・ヒョンナム)論説委員 hnbhang@donga.com