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「F15とF35Aの組合せ購入がベスト」 韓国空軍FXで米ボーイング社首脳がアピール

「F15とF35Aの組合せ購入がベスト」 韓国空軍FXで米ボーイング社首脳がアピール

Posted November. 18, 2013 03:11,   

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「韓国の次期戦闘機事業(FX)において『アドバンストF−15』40機をまず導入して戦力の空白を埋め、F−35Aステルス機20機を追加で購入するのが最適の対案です」

米ボーイング社のロバート・シエスラF−15プログラム担当副社長(写真)は17日、本紙のインタビューに応じ、「F−35Aはまだ開発中で、実戦で検証されていない機種だ」とし、このように話した。F−15戦闘機の世界マーケティングを総括するシエスラ副社長は、何度も「アドバンストF−15は最小費用で最大の効果をもたらす唯一の機種だ」と強調した。インタビューの主なやり取りは次のとおり。

——2ヵ月前にFXの単独候補に選ばれたF−15SEが土壇場で脱落した理由は何だと考えているか。

「その理由を(メーカーが)分かるはずがないだろう。F−15SEは性能が優れている上、唯一FX総事業費の条件を満たすもので、否決になるとは思わなかった。ただ、現時点で韓国がF−35A(ロッキードマーティン社)の購入を希望しているのは間違いないようだ。しかし、F−35Aだけでは、韓国空軍の戦力空白を埋めることはできない」

——歴代の韓国空軍参謀総長がステルス機の導入を主張して、F−15SEには公開で反対しているが…。

「大変残念に思う。彼らにとってF−15SEが価格性能比はもちろんのこと、運営維持や技術移転などでF−35Aに比べて、どれだけ優秀なのかについて説明できることができたなら、結果は変わっていただろう。F−35Aは開発途中にある上、実戦での検証もできていないためリスクが高い。スピードや武装登載能力、航速距離もF−15より大きく遅れている」

——F−15SEは最低価格を提示していながらも、古い機種だという指摘を受けた。

「現在、韓国の中型セダンで一番成功しているモデルのソナタが1980年代に開発された古い車なのか問い返したい。F−15は、長年にわたって実戦で検証された最高性能の戦闘機だ。F−15SEに採用されたいくつかの技術はF−35より進んでいる」

——最近,F−35Aステルス機をFXで導入するべきだとする声が多いようだが…。

「ステルス機が単独で敵陣に浸透して発覚されずにターゲットを攻撃して帰って来る『ステルス作戦』は、実戦で検証された例がない。一部では、ステルス性能が戦場の全てを変えられると見ているが、現実は違う。韓国が憂慮している未来の安保脅威は、長距離攻撃武器を装着した最新鋭のF−15でも十分対応できる」

——F−15を改良したアドバンストF−15の40機とF−35Aの20機の組み合わせで購入することを提案した理由は。

「F−4など古い機種の退役による空軍の戦力空白は、まずF−15を40機導入して埋めた後、F−35Aを追加で購入するのが最善の選択だ。政府間契約である対外軍事販売(FMS)方式で販売されているF−35Aは、現時点で具体的な価格や引渡しの時期を確定することができない。FXの組合せ購入は高性能のF−15と韓国が希望しているステルス機まで備えられる唯一の対案だ」

——韓国がFX60機を全てF−35で導入する可能性もあるが…。

「その決定は、韓国空軍の戦力空白の問題をさらに悪化させるだろう。メディアの報道などによると、韓国がいまF−35Aの導入を決定しても、引き渡しは2019年頃になり、実戦検証にはさらなる時間がかかる。このようなリスクを甘受したまま、F−35Aを60機導入するのが、韓国の安保と国益にためになるだろうか。F−15の場合、韓国が今導入を決定すれば、当初のFX計画通り、2017年に引渡すことができる」

——韓国がアドバンストF−15とF−35を組合せて購入しても、価格や技術移転の条件は変わらないのか。

「当初提案した韓国型戦闘機(KFX)開発関連の技術移転の約束を守る。価格は、韓国が今後どんな要求を追加するかにかかっているので、詳しいことは話せない。だが、現在までF−15だけが韓国のFX事業予算の条件を満たした唯一の機種だったという点で、ライバル機種よりも優位に立っていると自信する」

——ユーロファイターもF−35との組合せ購入を提案したが。

「韓国はすでに60機のF−15Kを運用しているだけに、F−15とF−35Aを購入した方が、維持費用や相互運用性の面で遥かに有利だ。ユーロファイターとF−35を導入する場合、運用維持費用が大きく増加するだろう」