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[オピニオン]役員年収の秘密

Posted November. 15, 2013 03:27,   

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年末になれば、企業各社は人事考課や年俸交渉に追われることになる。「年俸交渉に賢明に対処する方法」などの冗談も出回っている。「業績を上げることは人事考課一月前から集中すべきだ。年明けにしたことは誰も覚えていない。放送大賞で、年明けに放送されたドラマが受賞するのを見たことがあるか」という言葉もある。「人事権者に、『臣には、まだ12個もの目標があります」のように、強い覇気を示すべきだ」というアドバイスは、李舜臣(イ・スンシン)将軍を真似したものだ。

◆最高経営者(CEO)や役員らの年収が話題となっている。国内上位10グループの上場会社93社の役員らの平均年収は、3億9500万ウォンと、最近、財閥ドットコムが明らかにした。職員らの平均年収は6790万ウォンと、役員の6分の1レベルだ。三星(サムスン)電子の役員の平均年収は、登記役員を除いても5億2000万ウォンと最も多い。現代(ヒョンデ)自動車は3億6100万ウォンだった。一昨日、金融監督院は、平均10億〜15億ウォンを受け取る国内金融会社のCEOらの年収算定の体系がめちゃくちゃだと、是正を求めた。

◆米国で、最も報酬の多い経営者10人は昨年、それぞれ1000億ウォンを超える膨大な金を受け取っており、韓国とは比べものにならない。CEOの役割を重視する米国でも、過度な報酬への批判が高まっている。経営者が、短期的成果だけを挙げてから「食い逃げ」するのを防ぐため、年収の一部を、退任5年後に支払うべきだという対策まで出ている。韓国も来年から、2000社あまりの企業登記役員らの年収が、個別的公開される。鄭夢九(チョン・モング)や具本茂(ク・ボンム)会長がどれぐらい受け取るかも注目されるだろうが、三星(サムスン)電子の申宗均(シン・ジョンギュン)無線事業部長(社長)のように、サラリーマンとしてトップに上り詰めた人たちの年収は、もっと関心を集めるような気がする。

◆だが、役員らの心配はほかのところにある。ある大手企業の役員は、「韓国は年収が公開されれば、頭の痛いことが多い」と話した。当局の規制より、周りの人たちのほうがより怖いという。「自分がどれだけ受け取っているかが分かれば、田舎暮らしの叔父までが『何で、私にそんなまねができるか』と文句を言いにくるだろう」と話した。親族会や同窓会からも追っかけてくるだろう。だから、宝くじに当たれば、妻にも内緒にすべきだという『金言』も生まれたような気がする

申然鐏(シン・ヨンス)論説委員 ysshin@donga.com