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与野党議員が共に大統領を迎える成熟した政治文化がうらやましい

与野党議員が共に大統領を迎える成熟した政治文化がうらやましい

Posted November. 15, 2013 03:27,   

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当選4回の民主党の金星坤(キム・ソンゴン、全南麗水甲)議員が13日、野党議員に対して、「朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の演説内容が気に入らないとしても、朴大統領に最低限の礼儀を示すことを願う。これは韓国の国の品格のためだ」と呼びかけた。朴大統領は18日に国会で施政演説をする予定だ。金議員の発言は、争う時は争っても大統領の施政演説の時だけでも政争から離れ、半数以上の国民の支持を受けた国家元首に礼を尽くそうという主張であり、新鮮だ。

大統領に礼を尽くさないのは、今の与党が野党の時も同じだった。2003年に盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が当選し、初めて国会に来た時、席から立たなかったハンナラ党議員は5本の指で数えられるほどだった。2008年、李明博(イ・ミョンバク)大統領の時は、多くの民主党議員が拍手どころか席から立ち上がることもなかった。野党議員が施政演説をする大統領に礼を尽くさないことが鮮明性の証ではないはずだ。

民主党議員は13日の議員総会で、大統領の施政演説でどのように対処するか議論した。黒い服を着たり、黒いネクタイと黒いスカーフで出席しようという意見もあった。しかし、盧大統領時代に政務首席秘書官を務めた柳寅泰(ユ・インテ)議員が、「本来、礼儀上、国家元首が来る時は起立するものだ。黒いネクタイを結ぼうと言うのは滑稽だ。自由に任せよう」と言い、集団で行動しないことを決めた。

米国議会も、韓国のように民主党と共和党が対立するものの、大統領が議会に来る日は与野党に違いはない。オバマ大統領が上下院合同演説をする時は、民主党、共和党議員が立ち上がって拍手で迎える。新年の政策構想を明らかにする大統領の国政演説(State of the Union)の時も、議事堂は与野党議員の拍手で溢れる。大統領は、議事堂の入口から演壇に上がるまで、与野党議員の握手を受ける。2009年9月の上下院合同演説で、オバマ大統領が医療保険制度改革の重要性を力説した時、「嘘だ」と野次を飛ばした共和党のジョー・ウィルソン下院議員は、共和党指導部の厳しい叱責を受け、彼の無礼な言動を非難する決議案が与野党合意で可決された。

18日、与野党議員が共に起立して大統領を迎えるなら、国民の目には成熟した姿に映るだろう。つまらない政争に明け暮れる国会が、そのような形でも国民に良い態度を見せてほしい。