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がん転移を抑制、革新新薬の候補物質見つけた

がん転移を抑制、革新新薬の候補物質見つけた

Posted November. 11, 2013 03:32,   

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国内の研究グループが、がんが転移する新しい仕組みを解明し、抗がん新薬の候補物質を見つけるのに成功した。

未来創造科学部の医薬バイオコンバージョンス研究団、柳韓(ユハン)洋行、三星(サムスン)衣料院難治がん事業団、高麗(コリョ)大学薬学部のチョン・ヨンホ教授らで作られた共同研究チームは10日、がん転移現象の新たなメカニズムを解明し、これに関連した新薬候補物質を見つけるのに成功したと明らかにした。今後数年にわたる臨床試験を経て、新薬として承認が下りれば、抗がん剤分野で国内では初の革新的な新薬になるものと期待されている。

研究チームは昨年7月、KRSという酵素ががん細胞に多く発現する際、一部が細胞膜に移ってがん細胞転移を促進する仕組みを突き止めた。その後、KRSによるがん転移のプロセスを抑制するため、、KRS発現自体を防ぐ新たな抗がん剤の開発を推進してきた。

柳韓洋行は、研究チームで関連研究を引き継ぎ、KRS発現抑制物質の性能を高めた。こうして開発された物質を各種がん転移モデルに適用した結果、がん転移を抑制する効果があることが分かった。

医薬バイオコンバージョンス研究団のケム・ソンフン団長(ソウル大学製薬学科教授)は、「国内研究陣の独創的な研究を通じて新薬候補物質を見つけた」とし、「臨床試験を経て、検証を受ければ国内初の革新新薬になるだろう」と話した。研究結果は、11日付発行の学術誌「ネイチャーケミカルバイオロジ」に掲載された。