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韓EU首脳、中小企業や科学技術分野の協力拡大で合意

韓EU首脳、中小企業や科学技術分野の協力拡大で合意

Posted November. 09, 2013 03:19,   

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朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は8日(現地時間)、ベルギー・ブリュッセルで、欧州理事会のヴァンロンプイ議長、欧州委員会のバローゾ委員長と韓EU首脳会談を行ない、韓EU国交正常化50周年を迎え、「持続可能な成長」をテーマに中小企業、科学技術分野の協力を拡大することで合意した。朴大統領は同日、8日間の欧州歴訪を終えて帰国の途についた。

●韓EU研究革新センターのオープンで現地攻略

朴大統領は首脳会談で、「EUは、無限の成長より持続可能な成長を追求するために世界の歴史を先導していくという言葉に接し、印象深かった」とし、「韓国が目指すところと大きく変わらない」と述べた。

朴大統領は会談前日、「韓EUの科学者・企業関係者招請懇談会」に出席した。2001年にノーベル生理医学賞を受賞したティモシー・ハント英ケンブリッジ大学教授、欧州研究会議(ERC)のヘルガ・ノヴォトニー理事長、昨年ERC新進研究者に選ばれたオランダ・デルフト工科大学のチュ・チョルミン教授などEUの科学者が大勢参加し、朴大統領と質疑応答の時間を持った。

この席で朴大統領は、「基礎研究への支援を現在の36%から2017年までに40%に拡大する計画だ」とし、「苦しい経済状況だが、大きな革新に向けて長期的な観点で基礎科学を支援することが重要だ」と述べた。

両首脳は同日、「韓EU優秀研究者交流履行約定」を締結し、韓国の研究者がERCに訪問して研究できる道を開いた。ERCは基礎研究支援のためにEU傘下に設置された独立機構で、毎年1兆5000億ウォンの予算を投じ、3453の研究チームを支援し、ノーベル賞受賞者8人を輩出した。ERCは米国に続き2番目に韓国の優秀な研究者の派遣を受け入れることで合意した。

また両首脳は同日、ブリュッセルで開所式が行なわれた「韓EU研究革新センター」の発足を歓迎した。同センターは、韓国のEU現地事務所として、科学技術研究者やベンチャー企業の欧州前哨基地の役割を果たす。すでに日本や中国などのライバル国は現地事務所を運営し、様々なEUのネットワークを攻略している。

両首脳は、従来の長官級の貿易委員会とは別途に次官級の産業政策対話を今年から新設することで意見が一致した。貿易委員会が韓EU自由貿易協定(FTA)の履行など当面の通商分野を中心に議論し、産業政策対話は今後、産業の競争力を高め、中小企業協力を高めるなど、未来志向的対話のチャネルとして活用される予定だ。

●「脱北者の強制送還禁止、原則順守を」

EUは北朝鮮に対して、「批判的な関与政策(critical engagement)」を採択している。北朝鮮の核とミサイルは糾弾するものの、対話の窓は開いておくという戦略だ。両首脳はEUのこの政策が韓半島信頼プロセスと共通点が多いことに注目し、協力を拡大する方針だ。

両首脳は、北朝鮮が完全かつ検証可能で、不可逆的な方式ですべての核兵器と核・弾道ミサイル計画を放棄しなければならないということで認識を共にした。北朝鮮の人権状況への深刻な憂慮も示した。特に、脱北者の安全と幸福が全面的に保障され、強制送還禁止原則が順守される必要があるという点で意見が一致した。

朴大統領が北東アジア平和協力構想について説明し、EU首脳は統一の経験を伝えて積極的に協力することを約束した。このため、来年に北東アジア平和協力構想に関するセミナーを共同開催することでも合意した。