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「ご飯を食べるのも簡単でない…高齢者の不自由さ100%共感」

「ご飯を食べるのも簡単でない…高齢者の不自由さ100%共感」

Posted October. 30, 2013 04:21,   

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28日午前、京畿道城南市盆唐区野塔洞(キョンギド・ソンナムシ・ブンダンク・ヤタプドン)にある城南高齢親和総合体験館2階の生涯体験館。忠清北道(チュンチョンプクト)の大元(デウォン)大学看護学科の2年生約40人が、特殊製作された耳栓やゴーグル、砂袋がついたひじ・ひざバンドと手袋をつけた。高齢者の身体的不自由を体験するための装備は重さ6キロ。霧のようにぼやけたゴーグルをつけ、でこぼこのマットの上を歩き、平衡体験をする時は、ほとんどの人が左右に体が揺れた。砂利道や加速防止の凹凸、傾斜がついた車椅子のスロープ体験はもっと難しかった。体験に参加したウォン・ジョンホさん(21)は、「体を動かすことができず、床の物をつかむことも難しい。家にいた祖父母がなぜ行動が遅く、大変そうだったのかはじめて理解できた」と話した。

国内最大規模の城南高齢親和総合体験館は地下2階、地上3階(延建坪3300坪)で、昨年10月に開館した。高齢体験や高齢者用品、関連企業などが1ヵ所に集まっている。この体験館は、知識経済部が製品購入費50億ウォンを助成し、敷地と建築費、年間運営費は城南市、運営は乙支(ウルチ)大学産学協力団が担っている。

地上1階の展示体験館には、高齢者用の椅子、生活用品、台所用品、浴室用品、排泄関連用品、余暇訓練用品など、高齢者のための国内外の用品や装備約1800種、2200点が展示されている。来館者のキム・ジノさん(72)は、「初めて見る製品が多い。広く知られれば高齢者に大いに役に立つだろう」と話した。

歩行が困難な高齢者が運転できる試作品の自動車も展示されている。ボタンを押すと運転席の方向が変わり、車椅子が車両のループボックスから下りて、運転席の横に設置される。肢体が不自由な高齢者のための天井走行式リフトが設置されたモデルハウスもある。国内唯一の痴呆体験館や、尿や骨密度などを検査し、リハビリ治療室を備えた健康増進センターも設置されている。高齢者を対象に、バリスタ教育、ゴルフ教室、ヨガ教室、写真教室なども実施している。1階入口のブック・カフェには、パリスタ教育を受けた6人の高齢者が働いている。

開館後、全国から1日約350〜400人が訪れている。累積来館数は9月末現在で約12万人。体験館は来月1日、製品展示会と高齢親和産業のビジョンを提示する「ウェル・エイジング&シニア産業祭り」を開催する。アン・チャンシク体験館長(53・乙支大学物理治療学科教授)は、「前例がないほど早く進んでいる超高齢化に反し、国内の関連産業は初歩段階だ」とし、「体験館の活性化と関連産業の発展に向けて政府の積極的な関心が必要だ」と指摘した。予約は電話(1644—0891)かホームページ(www.miraeseum.or.kr)を参照。