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北朝鮮のハッキング侵入を迎撃、「サイバーMD」を構築

北朝鮮のハッキング侵入を迎撃、「サイバーMD」を構築

Posted October. 29, 2013 04:19,   

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政府が、国家情報通信ネットワークを安全に守るための「知能型ネットワーク」の技術開発に着手した。「韓国版GIG(Global Information Grid)プロジェクト」と呼ばれるこの事業は、国防、金融、エネルギーなど国家の主要網に一種の「防御ネットワーク」を構築する事業だ。未来創造科学部は、今年の追加予算で98億ウォンを知能型ネットワーク関連技術の開発に配分した。

「知能型ネットワーク」は、主なインターネットのネットワークのゲートウェイに「スマート・ブレイン」(ルータ)を設置し、セキュリティを強化する技術だ。サイバーブレインは、アクセス者のセキュリティ等級を判断し、各等級によって差別的にネットワークのアクセスを許可する。また、高度な暗号化技術を活用して、ネットワークがハッキングを受けても情報の流出を防ぐ。

最近、国家の主要ネットワークを対象に北朝鮮発のサイバー攻撃が増え、個人や企業レベルでセキュリティを強化するだけでなく、国家ネットワークのセキュリティのレベルを高めなければならないという声が起きている。

韓国電子通信研究院(ETRI)関係者は、「ETRIは、すでにスマート・ネットワークの核心であるルータ技術とモバイル基盤VPN(仮想プライベートネットワーク)技術の相当なレベルを確保している」とし、「これらを活用してシステムを開発すれば、現在、事実上無防備状態の国内のモバイル・インターネット・ネットワークのセキュリティも強化できるだろう」と強調した。

「GIGプロジェクト」とは、米国が2020年の構築完了を目標に推進している総体的通信セキュリティ・プロジェクトだ。米国は2002年から国防総省が主軸になって、米軍と情報機関が全世界のインターネットをハッキングの脅威なく自由に活用できるようにする最先端ネットワークの構築事業を進めている。同プロジェクトには、約20億ドル(約2兆1200億ウォン)が投入された。関連技術は、安全保障の戦略上、輸出禁止品目に指定されている。

韓国版GIGの最終構築には少なくとも5000億ウォンの財源が必要だと、セキュリティ業界は指摘する。未来部関係者は、「莫大な資金が必要な大規模プロジェクトであるため、技術開発の結果を見守り、専門家の公聴会を経て、構築する予定だ」と語った。