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金粉で描かれた高麗仏画、日本から500年ぶりに帰郷

金粉で描かれた高麗仏画、日本から500年ぶりに帰郷

Posted October. 22, 2013 04:32,   

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16世紀初め、日本へ渡った高麗仏画「金線描(金粉で描いた)阿彌陀三尊図」が約500年ぶりに故郷に戻る。東国(トングク)大学博物館(館長=チョン・ウテク)は21日、「恭愍(コンミン)王8年(1359年)に制作された高麗仏画と確認された金線描阿彌陀三尊図を国内に招待し、24日から1ヵ月間、特別展示室で公開する」と話した。

この高麗仏画は富士山の西側(北西側)にある山梨県甲府市のある寺院が所蔵してきた宝物で、1530年前後、そこに設置されて以来、一度も外部へ持ち出されたことがない。

阿彌陀三尊図とは、阿彌陀仏を中心に大勢至菩薩と観世音菩薩を左右に配置した仏画を言う。今回帰還する三尊図は、横85.6センチ、縦164.9センチの絹の掛け軸に群青色を塗り、金粉で描いた絵だ。高麗仏画は160余点が残っているが、絹に描かれた金線描画としては唯一のものだ。パク・ウンギョン東亜(トンア)大学教授は、「当初、高麗仏画の特色を持った朝鮮初期の仏画と思われていたが、昨年、画記が発見されたため国宝級に格上げされた」と評価した。

意味深いのはこの仏画の初の一般公開が韓国で行われるという点だ。この仏画は日本の寺院でも1年に1回、それも特別な信徒に限ってのみ親見が許された。寺の名前は公開しないことを望んだ磯具大徹(73)住職は、「最近冷え込んだ両国関係を民間レベルで少しでも緩める契機になってほしいという気持ちで展示を許諾した」と話した。