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数年も賞味期限が過ぎた冷凍鶏肉、食べたらむしろ体重が減った

数年も賞味期限が過ぎた冷凍鶏肉、食べたらむしろ体重が減った

Posted October. 19, 2013 06:07,   

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「食べ物Xファイル」チームのべ・ハンスPDは、元々、「白い鶏肉」は好物ではない。

「水炊きやサムゲタンを自分の金を払って食べたことなどありません。辛い食べ物はマニアですね。鳥のカルビや鳥の炒め物などには、目が無いんです」

17日午後に会ったべPDは、「正直なサムゲタン」分(9月20日放送)の取材期間に、100杯以上のサムゲタンを食べたという。1日3食ずつ、40日ほど食べ続けた。「冷麺汁の秘密」の分の取材時に、冷麺はもうこりごりだと愚痴をこぼしたのが懐かしいほどだった。

「冷麺は軽いが、サムゲタンは重たい食べ物でしょう。一杯だけ食べても、一日中おなかが一杯なのに…。さらに、それがどんな鳥でつくられたのか知っているから、さらに消化できなかったんですね。水っぽくて、脂っこい上、重たい気を失くそうと、辛い唐辛子ばかり食べていました。唐辛子をかじりながら、次のサムゲタン屋に向かいました。1、2ヵ月間で、30年分のサムゲタンを前もって食べたような気がします。スタミナ食ばかり食べたが、自分の体重は、3キロも減りました。「ワンフードダイエットの効果かも…」

先の初伏(三伏の一つ、日本の土用の丑の日に似ている)を前後に、「正直なサムゲタン」の取材に取り掛かり、べPDが立てた仮説は、悲しいことにすっかり正解となった。初伏から末伏までの間、膨大な量の鳥のニーズが発生したことを受け、市場では流通期間が何年も過ぎた冷凍鳥が大量に流通されていた。ほかの取材は順調だったが、違法流通業者に直接会って、収録するのはなかなか難しかった。

済州道(チェジュド)を含め、全国の鳥の流通業者100人余りに電話や対面で接触した。べPDは、「政府が4大悪犯罪(性的某量、家庭内暴力、学校内暴力、不良食品)の淘汰を宣言した後、食品のほうで、警察が真っ先に襲ったのは、全国の冷凍倉庫だった。そのため、最近、流通業者らの警戒心は何時に無く強まっており、取材はさらに難しくなった」という。

千辛万苦の末、訪ねていった京畿水原(キョンギ・スウォン)の流通倉庫の中で、自分の目で確認した時、べPDは驚かざるを得なかった。「解凍したり、再冷凍するなどしたり、賞味期限の過ぎた鳥が1万羽以上もありましたよ。5月の一か月分の取引明細書の一部のみ目を通したが、首都圏だけでもこの業者と取引する飲食店が、200〜300店は優にありました。冷凍トラックを4台も持っていたし…」

べPDのサムゲタンの後遺症は、今も変わっていないような気がした。「家族らと月に一度は行く鳥の炒め物の飲食店がありますよ。『サムゲタン』の放送後再び訪ねたが、あそこのオーナーが、テレビに出ていた私に気付きましたね。一言言われました。『放送…よく見ましたよ』と、さびしい笑みを浮かべて。かつて、『正直なビビンバ』の放送への出演後訪れた自宅前の行きつけの飲食店のオーナーの反応も似たものでした。『放送、よく見てますよ。ここには(撮影に)来ないでね』」

べPDは、怖いという。「最も怖いのはこれです。アイテムを決め、取材に入る直前、その食べ物に関してさまざまな悪い想像をするんですよ。仮設を立てようと思ってね。実際、現場に出向いたら、そんなとんでもない想像が全て現実として存在しています。本当に恐ろしいことですね」