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垂直離着陸の民間無人機、世界初実用化の成功

垂直離着陸の民間無人機、世界初実用化の成功

Posted October. 18, 2013 04:51,   

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大韓(テハン)航空の垂直離着陸無人航空機「KUS−TR」(写真)が17日、テスト飛行に成功した。同機が公開されたのは初めて。

この日、全羅南道高興郡(チョルラナムド・コフングン)の韓国航空宇宙研究院(航宇研)の飛行場で行われたテスト飛行で、KUS−TRは垂直に離陸した後、30分以上を空中で姿勢を固定したり、位置を変えながら一ヵ所に止まった。テスト飛行を総括した大韓航空無人機事業部のパク・ムンス課長は、「この日の試験飛行でヘリコプターのように垂直離着陸が可能で、滑走路を必要としない『ティルトローター』方式の無人航空機の実用化モデルの開発が事実上成功した」と話した。

KUS−TRは、離着陸の際、地面と垂直になっているプロペラは、飛行モードに変わると水平方向に切り替えられるティルトローター技術が適用された。この技術は、現在米国と韓国だけが保有している。すでに米国ではティルトローター有人機を海兵隊が活用している。だが、無人機に同技術を適用して実用化のモデルを作ったのは韓国が初めてだ。

KUS−TRは、航宇研が2011年に開発したスマート無人機「TR−100」が母体となっている。航宇研は2002年から政府の支援を受けて、スマート無人機技術の開発研究に着手し、2011年に開発を終えた。KUS−TRは、大韓航空が技術移転を受けて実用化モデルとして製作したもの。大韓航空は2004年から無人機の研究開発を始め、2007年と2009年に、それぞれ固定翼型の無人機KUS−7とKUS−9の開発に成功した。

KUS−TRは先進国が角逐している世界無人機市場で韓国が一歩先を行く契機を設けたモデルとの評価を受けている。国土交通部は、今年に7兆ウォン規模の世界無人機市場が10年後の2023年には13兆ウォン規模へと年平均6%の成長を続けると見込んでいる。

大韓航空の金仁和(キム・インファ)航空技術研究院長(常務)は、「KUS−TRは世界無人機市場のファーストムーバー(先発者)製品であるだけに、国内外の軍用や民間用の無人機市場の攻略に積極的に乗り出す」と話した。