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「韓半島有事の際、北に人民解放軍を進駐させろ」 香港ジャーナリストが主張

「韓半島有事の際、北に人民解放軍を進駐させろ」 香港ジャーナリストが主張

Posted October. 17, 2013 03:58,   

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「北朝鮮の崩壊に徹底して備えよ」

香港の「明報」が16日、韓半島の有事の際、人民解放軍を北朝鮮に進駐させるよう中国政府に求める過激な主張のコラムを掲載した。中国メディアがほとんど報道しない人民解放軍の北朝鮮への進駐を取り上げたうえ、中国政府が実質的に参考にする具体的な内容であり、注目される。

寄稿者は香港の月刊誌「鏡報」の梁國樑副編集長。鏡報は、中国の支配層の内部情報をしばしば報道する雑誌だ。梁氏は、米国のシンクタンク、ランド研究所の最近の報告書を引用して、「北朝鮮が前兆もなく突然崩壊する可能性が高い」と主張した。ランド研究所は先月、346ページにのぼる報告書「北朝鮮崩壊可能性への備え」を発表した。

梁氏は、「ランド研究所は1950年の韓国戦争の時も中国軍の参戦を正確に予測した」とし、「米国と中国の衝突を避けるためには、両国が事前協議を通じて(北朝鮮の崩壊と関連した)様々な規則と対応を一致させなければならない」と主張した。梁氏は、「最近の南京軍区元副司令員の寄稿のように、中国は歴史上、韓半島に巻き込まれて損害を被った」と強調した。中国が被害を受けないようにするには、十分な事前準備が必要ということだ。

梁氏は、北朝鮮の突然の崩壊は、韓国軍の北朝鮮への進駐を誘発し、大きな混乱と大規模な内戦まで発生する可能性があると見た。韓国が北朝鮮を包容する力がないというのが主な根拠だ。西ドイツは東ドイツより3倍の国土と4倍の人口を有しても、統一後20年以上経過してやっと東ドイツを完全に「消化」したが、韓国は面積が北朝鮮よりも小さく、人口も2倍ほどだ。そのうえ、南北の経済水準の差は、統一前の東西ドイツよりも大きく、統一後の矛盾もより大きくなると梁氏は見通した。また、北朝鮮は長い間、先軍政治によって武装集団である軍人集団が広範囲に存在し、内戦が起こりやすいだけでなく、核兵器まである国家という点も根拠に挙げた。

梁氏は、「中国は必ず用意周到な対策を立て、北朝鮮の崩壊による核兵器の流失や難民の発生、韓国の軽はずみな行動を徹底して阻止しなければならない」と強調した。梁氏は、韓半島の有事に備えて、人民解放軍を訓練するよう求めた。事態が発生した場合、1個旅団を北朝鮮の寧辺(ヨンビョン)核施設に投入して掌握し、豆満江(トゥマンガン)河口を塞いで米国と日本の潜水艦の侵入を遮断しなければならないと主張した。また、別の1個旅団を新義州(シンウィジュ)に進駐させ、難民の中国流入を防ぎ、天津、山東半島に近い戦略的要衝地である黄海道長山串(ファンヘド・チャンサンゴッ)を海兵隊が占領するよう求めた。

一方、米国の北朝鮮専門メディア「NKニュース」は15日、北朝鮮が高麗航空の貨物機を軍用機に偽装して「全勝節(休戦協定締結日7月27日)」パレードに動員したと伝えた。最近、ロシアの空港に着陸した高麗航空の貨物機の写真を判読した結果、尾翼の部分に軍用輸送機に偽装するために使ったペイントの跡が残っていたという。