Go to contents

「平和・友好・協力の海」が中国の口先だけの言葉ではないことを願う

「平和・友好・協力の海」が中国の口先だけの言葉ではないことを願う

Posted October. 09, 2013 05:55,   

한국어

しばらく、下火となっていた中国漁船による密漁が再び大手を振っている。一昨日、全羅南道新安可居島(チョンラナムド・シンアングン・カゴド)の海上で、中国の密漁漁船2隻が、海洋警察(海警)に摘発されると、刀や石ころ、ガラスのビンを投げつけ、取締り中の海警4人に重傷を負わせた。長さ26センチの刃物が、海警の太ももに刺されるほどであり、その抵抗がどれだけ激しかったか知ることができる。中国漁船は、鉄格子で船体を銃武装した「亀甲舟」に近かったというのが、海警の説明だ。

08年と11年、韓国海警が、中国の乗組員が振りかざした凶器に打たれ、死亡した。鎮圧の過程で、中国の乗組員が命を落としたこともある。中国が韓国の取締りを、「暴力的法執行」と不平を述べているが、根本的な原因提供者は、密漁をしながら暴力的に抵抗する中国の漁民らだ。韓中漁業協定によって、両国共に、排他的経済水域(EEZ)内で、年間1600隻、6万トン分の漁獲を認めている。しかし、中国の密漁漁船の数は、20万隻を超えている。そのまま放置すれば、稚魚までさらっていき、魚族資源の種を絶やしてしまう。

朴槿恵(パク・グンへ)大統領と中国の習近平国家主席は6月、北京で行われた韓中首脳会議で、西海(ソヘ)を、「平和・協力・友好の海」にすることに合意した。しかし、中国の密漁漁船は、このような合意をあざ笑うかのように、違法行為を続けている。中国漁民は、沿岸が汚染され、漁獲量が減っており、違法なことを知りながら、韓国の海に出て行くという。

習首席を含め、中国指導部が強力な意志を持って、首脳同士の約束を実践しなければならない。中国が取締りを行わず、「平和・協力・友好の海」という言葉だけ繰り返しても、「口先だけのサービス」という声を避けられない。国際法を違反する自国民の違法的暴力行為を放置するのは、主要2ヵ国(G2)のメンバーとなった国の取る姿勢ではない。

韓国も後の祭りのように、外交パイプを通じて、遺憾を表明するやり方で対処することではない。年2回ずつの定例化に合意した韓中漁業協力会議を強化し、この問題を根本的に解決する長期短期的措置を打ち出すべきだ。漁業担当公務員を招いて深刻性を伝え、中国司法党力者らを、韓国海警の船に一緒に乗船させることも、効果があるだろう。海警は、中国漁民が密漁の代価がどれほど高いか、気付くことができるよう、厳重に法執行に取り組むべきだ。「亀甲船」に乗ってきた中国漁民が、殺傷武器を振りかざすのに、海警の命を危険に貶めるような甘い対策ではだめだ。