Go to contents

日本作品をコピーし、とんでもないドラマが氾濫…「韓国ドラマの面子が立たない」

日本作品をコピーし、とんでもないドラマが氾濫…「韓国ドラマの面子が立たない」

Posted September. 30, 2013 05:08,   

한국어

——韓流の始まりは、李順載(イ・スンジェ)氏が出演した「愛ってなんだろう」が中国で放送された1997年と見ている。その間、大きな変化があったのでは。いいこともあったが、気になる部分も多い。

▲李順載〓「花よりおじいさん」の撮影のため、スイスに行ったが、そこに来ていた中国や台湾の観光客が我々に気付いたこともある。最近、ドラマ制作の発表会には、若者スターの日本ファンらが詰め掛けてくる。かつては無かった変化だ。ところが、わがドラマは質的にも発展したのか疑問だ。いわば「とんでもない物語」が飛び交い、日本の漫画やドラマをコピーしたものが多い。逆流現象が起きているのだ。

▲劉震龍〓先日、韓国の放送通信委員長ともいえる中国光電総局長に会った。韓国ドラマが中国で引き続き善戦するためには、共感できるだけの「価値」があるべきだと強調した。その上、今のような刺激的ドラマでは困るという話をした。韓流がここでつまずかず、拡大を続けるためには、世界の人たちと一緒に分かち合えるだけの価値があるべきだ。

——とんでもない筋合いのドラマが次々と出てくる理由は何だと思うか

▲李〓本番間際に出てくる脚本が溢れている。撮影した内容について検討できず、放送事故が起きたりもする。脚本がだめでも、時間がないから撮影を強行する。撮影現場から演出が消えてしまった。一方、日本のNHKは、全てのドラマが編成前に事前制作を行っている。作家の原稿も少なくとも、3回以上も手入れをする。

▲崔佛岩〓根本的には視聴率至上主義が問題だ。かつては、各テレビ局ごとに、重視する価値が違っていたが、今は公共放送さえ金になるドラマの視聴率にこだわっている。

——作家や放送局としては、視聴率にこだわるざるを得ないだろう。

▲崔〓以前、劇作家のキム・ヒチャン先生から、「画面は学校の黒板、役者は担任の先生」という言葉を聞かれた。それだけドラマが大衆に示すよい人間像や態度が重要だ。人気を得るのが全てではない。

●李〓感動を凌ぐ人気要素などない。作品がよければ、視聴率もついて来る。問題は、我々同士の視聴率ではない。今は、ドラマが文化輸出品となっている。世界が、我々の作品を見るはずだが、面子が立たない。

——本番間際に出てくる脚本や出演料未払い問題は、かつてから指摘されてきた深刻な問題だ。政府はこのような問題解決のため、標準契約書を作って発表した。

▲劉〓8月から実施している。この標準契約書をまとめる時、放送局を説得するのは容易ではなかった。標準契約書がきちんと守られるためには、従事者らの自主的努力が必要だ、不公正行為があれば、通報しなければならないが、そのような面で消極的なのが残念だ。

——00年代前半、1回当たり1億ウォンを満たなかった地上波ミニシリーズの制作費が、この10年間で3倍から5倍も高騰した。それには一部のスターの高額出演料が一役買っているという指摘が多い。

●李〓高額出演料は突然変異だ。いきなり高騰した。一部のスターが1回当たり億ウォン台の出演料を受け取っているが、制作環境が分かれば、そんな大金を要求できるはずがない。これは、役者のみ叱ることではない。制作環境が劣悪なため、少しでも人気があれば、公告や映画のほうをしようとしており、きついドラマには出演しようとしない。そのため、出演料は呼び値が相場になっている。結局、放送局のほうから乗り出すべきだ。作品を戦略的に企画し、スターの代わりに、思い切って新人を育成すべきだ。

——最近、若者役者を見れば、残念に思うこともあるはずだが。

▲崔〓かつては、テレビ局のほうで専属役者を選抜したため、演技の基本や放送精神について学べる機会が会った。今は、人気が高く、金さえ稼げばよいという考えだけを持っており、職業的使命感がないような気がして、残念だ。

▲李〓よい条件を備えており、うまく育成すれば大きく成長できるはずなのに、きちんと教育を受けなかったため、消えていく若い役者が多い。暴力団の役はうまいが、知的演技はできない。若者らに、「映画やドラマが終われば何をするか。時間があれば、アクタースタジオに行って勉強して来い」と助言する。そして、最近はマネジメントシステムが定着しており、スターを確保した特定芸能事務所が、脇役のキャストまで牛耳っている。テレビ局のほうではこのような問題について悩む必要がある。