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「嫌韓デモやめろ」 東京に鳴り響く良心

「嫌韓デモやめろ」 東京に鳴り響く良心

Posted September. 23, 2013 03:24,   

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「差別はもうやめろ」、「皆一緒に歩こう」

22日午後1時、東京の新宿区にある新宿中央公園。人種差別に反対する市民約1000人が集まって、このようなスローガンを叫び、「東京大行進」を行った。1963年、米ワシントンでマーティン・ルーサー・キング牧師の主導で約25万人が集まって黒人に対する差別撤廃を叫んだ「ワシントン平和大行進」をまねたのだ。

ハングルで「仲良く」と書いたカードを持った老人、太極旗と日章旗が並んで描かれた帽子をかぶった中年男性、韓服を着た参加者、太鼓とドラを打つ農楽隊も目についた。日本で起こっている人種差別デモが韓国人に対して集中しているため、今回の大行進では「韓国と仲良く」というメッセージをあちこちで見ることができた。

東京大行進実行委員会は、インターネットに22日の東京大行進を知らせ、「ワシントン大行進のように男性は黒のスーツ、女性も正装してほしい」と要請した。服装の規定を守った約200人が大行進の先頭に立った。

彼らは3組に分かれて、中央公園から新宿駅に行進した。ワシントン大行進で演奏された米国人権運動の象徴曲「勝利を我らに(We Shall Overcome)」が演奏された。軽トラックで大行進を導く人々がヒップホップのリズムで「差別撤廃」を叫ぶと、皆が後に続いた。ドラと太鼓を叩き、ムードを高めるサムルノリもあった。

今回の大行進参加者約1000人は、東京大行進実行委員会側の目標(1000人)を上回る規模で、嫌韓デモの時に集まる約100人に比べてはるかに多い。茨木県日立市に住む会社員の萩野谷賢治さんは、「新大久保の嫌韓デモを実際に2度見たが『これはだめだ』と思った。反対する主張を応援するために駆けつけた」と話した。萩野さんが持っていたスケッチブックには、「親切に」というスローガンが書かれていた。

行進途中、参加者が次第に増えた。彼らに「頑張れ」と応援を送っていた歩行者が合流したためだ。東京大学の米国人研究員のトビー・ホーキングさんは、「新宿にショッピングに来て、差別撤廃に共感して合流した。韓国よりは少ないが、米国に対する日本の差別もある」と話した。

実行委員会側は同日、日本が加入した国連人種差別撤廃条約を誠実に履行するよう日本政府に要請した。