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福島原発、セシウム・ストロンチウム1日に600億ベクレルを海に放出

福島原発、セシウム・ストロンチウム1日に600億ベクレルを海に放出

Posted September. 22, 2013 23:17,   

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福島第1原発で、放射性物質であるセシウム137とストロンチウム90が1日に約600億ベクレルずつ太平洋に放出されているという分析が出た。

日本気象庁気象研究所の青山道夫主任研究員は18日(現地時間)、オーストリア・ウィーンで開かれた国際原子力機関(IAEA)科学フォーラムでこのような内容を報告したと、日本でメディアが伝えた。

報告によると、福島原発事故直後の2011年3月26日から同年4月7日までの13日間は、セシウム137が1日に約100兆ベクレルずつ、総1300兆ベクレル排出された。その後徐々に減少し、今は約300億ベクレル出てくるものと把握された。ストロンチウム90も300億ベクレルほど排出されている。汚染水排出総量は伝えられていない。

東京電力は、放射性物質の濃度が基準値以下であることを確認した後に排出するので問題ないとする。青山研究員が海洋を観察した結果も、1リットルに1ベクレル以下であり、基準値以下であることが分かった。海水による希薄効果のためだ。

東京電力は、福島原発事故が発生した直後の2011年4月にも、1〜6日高濃度汚染水520トン4700兆ベクレル、4〜10日に低濃度汚染水1万1500トン、1500億ベクレルが海に漏れたと明らかにした。当時、米ウッズホール海洋研究所のケン・ベッセラー研究員は、「海側に30キロだけ行っても、放射性物質の濃度は海岸の1000分の1水準に薄められる」とし、「海産物にも大きな危害を及ばない」と明らかにした。ただし、青山研究員は、「福島沖合に魚類が棲息すれば、放射性物質が濃縮され、日本が定めた規制値を超過するだろう」と憂慮を示した。放射性物質の法廷放出基準値はストロンチウム90が1リットル当たり30ベクレル、セシウム137が1リットル90ベクレルだ。一般食品の放射性物質の摂取基準は1キログラム当たり100ベクレルだ。

一方、安倍晋三首相は19日、福島第1原電を視察した後、「汚染水の影響は湾内の0.3平方キロメートル以内の範囲で完全にブロックされている」という国際オリンピック委員会(IOC)総会時の発言を繰り返した。安倍首相は同日、保護服を着て汚染水漏れタンクの周辺を見た後、記者団に会ってこのように話した。

また、同日、福島第1原電よりも相対的に問題が小さい5、6号機の原子炉も廃路にするよう東京電力に要請した。東京電力の広瀬直己社長は、「年内に判断する」と答えた。安倍首相は、汚染水の浄化も「期限の設定が必要だ」と注文し、広瀬社長は、「来年までに終わらせる」と約束した。

福島県南相馬市の桜井勝延市長は、朝日新聞に、「汚染水がブロックされているという話は誰も信じない。バスに乗ってきて少しの間見ただけで何が分かるのか」と批判した。