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「女のジョコビッチになりたい」 世界を驚かせたテニス天才少女の抱負

「女のジョコビッチになりたい」 世界を驚かせたテニス天才少女の抱負

Posted September. 22, 2013 23:17,   

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秋夕(チュソク=旧暦8月15日の節句)の連休期間、韓国女子テニスは、明るい満月が光を指しているような祭りムードだった。世界ランキング540位の18歳の少女が、女子プロテニス(WTA)ツアーコリアオープンでベスト8入りを果たす奇跡的な出来事が起きた。チャン・スジョン(18、養明女子高3年)は、シングル1回戦で、世界33位の選手を破り、2回戦では世界ランキング181位に、第1セットを1対6に渡してから逆転勝利した。20日、ベスト8入り戦で、世界ランキング113位に負けたものの、5000人の観衆から起立拍手を受けた。韓国女子テニスが、WTAツアーベスト8入りを果たしたのは、06年1月、チョ・ユンジョン以降7年8ヵ月ぶりのことだった。チャン・スジョンは08年の引退後、指導者へと変身したチョ・ウンジョン三星(サムスン)証券コーチ(34)に、6年間指導を受けている。

21日、大会会場となっているソウルオリンピックコートで会ったチャン・スジョンとチョコーチは、周りから祝賀を受けるために忙しかった。WTAツアーベスト8入りを果たしたことだけでも、チャン・スジョンは、年明けから先週まで獲得した賞金7240万ドルより多い8253ドル(約900万ウォン)を受け取った。55点だったWTAツアーランキングポイントも、一気に70点を獲得し、来週発表されるランキングで、350位前後にまで躍り出て、国際大会に自動的に出場するチャンスをより多くなる見通しだ。

チャン・スジョンは、「賞金で、チョ先生においしいものを多くご馳走したいんですけど、普段からあまり召し上がりません」と笑った。チャン・スジョンは、中1のときにすでに、中学校の舞台を総なめしていた期待主。チョコーチは、WTAツアーシングルで準優勝3回、ダブル優勝1回の目覚しい成績を収め、史上韓国女子選手としては最高の世界45位まで名を載せた。チョ・ユンジョンコーチは、今年父親と母親が他界する悲しみの中でも、チャン・スジョンの指導に全力を尽くした。チョコーチは、ベビーシッターに預けた2歳の息子より、国内外でチャン・スジョンと一緒にした時間のほうが多いほど。

現役時代、「コートの意地っ張り」と呼ばれたチョコーチは、腰の怪我や歯の不正交合を克服した。01年、USオープンの際は、試合途中、食中毒の後遺症で気絶した後、再び立ち上がって試合を再開し、話題を呼んだこともある。このような強い根性は、チャン・スジョンにもうまくしみこんでいる。170センチ、58キロのバランスの取れた体格に早いテンポのプレーが強みのチャン・スジョンは、「訓練の時はうまくやるのに、試合に出れば崩れてしまう自分が大嫌いだった。チョ先生を通じて、実際接することのできなかったツアー生活や訓練態度などについて多くのことを学んだ」と感謝した。

チョコーチは、「6年間苦労した成果を、今目に手にできるような気がする。スジョンは大変まじめで、才能も優れている」と喜んだ。チャン・スジョンは、「世界のトップレベルの選手らと筋力やサーブの強みで大差を感じた。まずは、世界200入りを果たすのが目標だ」と話した。

4、5年内にメジャー大会での優勝にチャレンジするというしっかりした目標を持っているチャン・スジョン。大きな夢に向かっての旅に、大先輩のチョコーチがいるから頼もしいばかりだ。

一方、22日に行われるシングル決勝では、世界4位のアグニエシュカ・ラドワンスカ(ポーランド)や世界32位のアナスタシア・バブリュチェンコワ(ロシア)と対戦することになった。