Go to contents

ニューヨーク市、道路設計を変えて安全を大幅に強化

ニューヨーク市、道路設計を変えて安全を大幅に強化

Posted September. 18, 2013 03:01,   

한국어

「自転車のドライバーがここで死亡しました。—幽霊自転車(ゴーストバイク)」

5月13日、米ニューヨーク・マンハッタン・ペンシルベニア駅周辺9番街の歩道。やや陰惨な空気を漂わせている標識の文句の下には、真っ白な自転車が、造花をまとったまま縛られていた。この自転車は06年10月、この場所で、自転車に乗っていて死亡した20歳の若者を追悼するために、市民らが廃自転車に色を塗って、設置したものだ。自転車の利用者や歩行者のための安全対策を、交通当局に求める市民らの声が盛り込まれている。

「ゴーストバイク」は03年、米ミズーリ州・セントルイス市で初めて生まれた後、全米やほかの国々へと広まり、現在、英国やドイツなど、26カ国、185都市に531台が設置されている。同名の自転車団体のホームページ(ghostbikes.org)には、すべてのゴーストバイクの位置が記されている。ニューヨークには05年6月、初めてできた後、現在116台が設置されている。

東亜(トンア)日報の取材チームは、ゴーストバイクが設置されたマンハッタン9番街の道路環境について分析した。ほかの都市では、片道4斜線の最後の斜線を、路上公営駐車場として運営するのが一般的だ。しかし、マンハッタン9番街の最後の斜線は、自転車専用道路だった。その代わり、3番目の斜線が駐車場として運営され、駐車された車や自転車の流れを分離し、事故を予防していた。

交差点の停止ライン前の道路には、自転車の形が描かれていた。スタートのスピードが車より遅い自転車が、自動車の前で信号待ちができるように配慮したスペースだ。幅の広い横断歩道の真ん中には、歩行の遅い高齢者や障害者歩行者を配慮した交通島も設置されていた。

マンハッタン9番街は、ニューヨーク市が08年、自動車だけでなく、自転車の運転者や歩行者など、道路の利用者が皆安全に通行できるよう、「完全道路」の設計を適用し、安全な道路環境に改善した。市民らがゴーストバイクを設置するなど、安全対策を求めたことによるものだ。ソウル研究院・交通システム研究室のパク・ジフン研究員は、「韓国国内にもマンハッタンのように、自転車利用者の増加にあわせ、専用道路の設置など、安全対策を整えるべきだ」と話した。