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立ち直りの太陽があがる、その準備をしている太陽光業界

立ち直りの太陽があがる、その準備をしている太陽光業界

Posted September. 16, 2013 07:52,   

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最大の需要先だった欧州の財政危機に、供給過剰まで加わり、不況に見舞われている国内太陽光メーカー各社が、徐々に背伸びをしている。世界的に太陽光業界は構造調整を経て、供給過剰が解消されている上、需要も徐々に回復しているからだ。これを受け、国内太陽光メーカー各社は、工場稼働率を引き上げ、新規事業に進出するなど、久々の活気を取り戻している。

ハンファグループが昨年10月、ドイツの太陽光企業・キューセルを買収してたち上げたハンファキューセル・マレーシア工場は、買収当時、20〜30%レベルだった稼働率が、最近は90%まで高まっている。マレーシアの首都・クアラルンプールから南西側に33キロ離れたセランゴール州のハンファキューセル工場は、買収当時、セルの販売量が、四半期当たり平均60MWレベルだったが、今年第1四半期(1〜3月)は、173MWへと伸びた。第3四半期も150MW台を保っている。

ハンファキューセルは、単にセルより付加価値の高いモジュール(セルをつなげて太陽光から電気を集める装置)の生産比重を高めている。買収前はセル=45%、モジュール=55%だった生産比率を、第2四半期はセル=28%、モジュール=72%へと見直した。ハンファキューセルは、来年は3000万ドル(約326億ウォン)を投資し、200MW級生産ラインを増設する計画だ。

市場での成果も続いている。自国ブランドを好む傾向の強い日本市場で、今年上半期(1〜6月)、108MWを販売した。昨年の年間販売量が11MWだったのに比べ、大幅に伸びたのだ。ハンファキューセルの金熙迵(キム・ヒチョル)代表は、「欧州や日本の屋根型太陽光市場に注力しており、タイやトルコ、チリなどでも、新規作業を推進している」とし、「今年は損益分岐点を超え、来年は必ず利益を上げる」と話した。金代表は、「太陽光事業は、各国の政府と交渉しなければならないが、金升淵(キム・スンヨン)会長の不在で困難を覚えている」と付け加えた。

ポリシリコン分野で世界3位のOCIは、米子会社・OCIリソース(OCIR)を13日(現地時間)、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場した。国内企業が、米企業を買収し、ニューヨーク証券市場に上場したのは、今回が初めてだ。

OCIは、OCIRの500万株を上場し、9500万ドル(約1032億ウォン)を調達した。李宇鉉(イ・ウヒョン)社長は、ニューヨーク特派員との懇談会で、「今回調達した資金を、米国で事業を拡大している太陽光発電事業に再投資する計画だ」と語った。

OCIは昨年7月、米テキサス州・サンアントニオに電力を供給するCPSエネルギーと、400MW規模の太陽光発電・電力供給契約を交わした。国内でも、ソウル市や釜山(ブサン)市などの地方自治体と、計400万KW規模の太陽光発電所建設の覚書(MOU)を交わし、初事業として、7月、5MW規模のソウル岩寺(アムサ)太陽光発電所を竣工した。OCIの関係者は、「2017年まで、ポリシリコンや太陽光発電事業で、会社売上げの50%を達成するつもりだ」と語った。

韓国輸出入銀行が最近発表した報告書によると、世界の太陽光市場は、14年以降2回目の成長期に差し掛かり、20年まで続くだろうと見込まれている。需要増加による規模の経済効果が、単価下落に拍車をかけ、太陽光発電の競争力が高まっている。輸出入銀行のアン・ヒョン研究員は、「太陽光産業は初期段階を過ぎて、商用化時期にさしかかっている」とし、「構造調整を経て、競争力を確保したメーカー各社は、今後、市場の支配力が拡大されるだろう」と見込んだ。