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[オピニオン]政治家のDNA

Posted September. 12, 2013 06:44,   

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2003年6月、ハンナラ党(現セヌリ党)の李相培(イ・サンベ)議員は、党内会議で「盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の訪日外交は、韓国外交史の恥辱の一つであり『等身外交』の表象だ」と述べた。取材記者ですら耳を疑った。野党民主党は直ちに国会をボイコットした。李議員の謝罪で国会は翌日正常化したが、「暴言の本性」が改まったわけではない。それから約2ヵ月後、ハンナラ党のキム・ビョンホ、朴柱千(パク・ジュチョン)議員は、ナンセンスなクイズを出した。盧大統領とカエルの共通点は?「カエルはオタマジャクシのときのことを忘れる」、「時と場所をわきまえず声を上げる」、「似たり寄ったり」。

◆10年の月日が流れた今、民主党は朴槿恵(パク・クンヘ)大統領に向かって暴言を吐いている。「鬼胎(生まれてはいけない人・洪翼杓議員)」、「パックィンエ(朴大統領を皮肉った言葉・鄭清来議員)」、「あなた(李海瓚議員)」、そして「彼女(李鍾杰議員)」。十年一昔と言うが、このような終始一貫した暴言は政界の「美徳」と言うべきか。

◆政治家の暴言は選挙情勢も変えた。1998年の地方選挙で、「金大中(キム・デジュン)大統領は嘘を何度も言うので、工業用ミシンで口を塞がなければならない」と言ったハンナラ党の金洪信(キム・ホンシン)議員の発言や、昨年の総選挙で「ライス(元米国務長官)を強姦して殺そう」と言った政治ポットキャスト「ナヌンコムスダ」(ナコムス)のメンバー、キム・ヨンミン民主党候補の発言が、ライバル候補の支持者を投票所に向かわせた。にもかかわらず、政治家たちは「舌三寸」をどうすることもできない。人間の脳の中で政治家の脳が最も高いという笑い話が出るのも無理もない。高い理由はほとんど使わないからということだ。

◆東亜(トンア)日報が、第19代国会の会議録を分析して暴言議員を調べたところ、民主党の徐瑛教(ソ・ヨンギョ)議員が1位になった。主に相手を「あなた」と見下し、敬語を使わなかった。今後議員どうし「尊敬する○○○議員」という口先だけの言葉ではなく、「あなた」と呼ぶのはどうか。「あなた」という呼称を容認すれば暴言の数も減るのではないか。こちらの言葉が良ければ、相手がこちらを見下す世の中だが、暴言はさらにひどい暴言を呼ぶ。蚕が自分の口から出た糸で家を作って生きるように、人も自分の口から出た言葉で自分の人生を営むものだ。

イ・ジェミョン論説委員 egija@donga.com