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「姻戚の国」韓国とベトナム、経済協力でウィンウィン関係になるべきだ

「姻戚の国」韓国とベトナム、経済協力でウィンウィン関係になるべきだ

Posted September. 10, 2013 03:39,   

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朴槿恵(パク・グンへ)大統領が昨日、ベトナムのチュオン・タン・サン国家主席と首脳会談を行い、来年、両国が高いレベルでの包括的自由貿易協定(FTA)を推進することに合意した。ベトナムの原子力発電所の開発に、両国が共に努力することを決めたくだりが首脳宣言文に盛り込まれ、韓国のベトナム原発受注の可能性が高まっている。政治や経済、文化的協力を一ランクアップさせ、国際問題についても協力する、新しい20年を切り開くという宣言だ。

ベトナムは、共産党1党独裁の社会主義国家だが、1986年、「ドイモイ」という改革開放政策を採択した後、経済が早いテンポで発展している。人材は優秀だが、人件費が安いため投資が増え続け、韓国の大手企業や中小企業2700社あまりが進出している。韓国政府は、100億ドルに上る原発や59億ドルの火力発電所及び地下石油備蓄施設建設の受注に力を入れてきた。李明博(イ・ミョンバク)政権が推進してきた原発受注プロジェクトを引き継ぎ、15年、事業者選定でよい結果を得るよう、官民が一体となって力を入れなければならない。

ベトナムは、新興国として浮上しているVIP(ベトナム、インドネシア、フィリピン)の中でも中心的国家だ。1人当たりの国民所得は1350ドルと韓国より大幅に遅れているが、人口が多く、発展する可能性は高い。一方的に投資し、投資を受ける関係ではなく、国際問題においても、相互に協力する同等なパートナーであるという認識を強固にしたのは望ましいことだ。朴大統領は一昨日、「チマチョゴリ・アオザイファッションショー」に直接出演し、昨日はベトナムの国父といわれるホーチミンの墓を参拝し、ベトナム国民の心をつかむために努力した。

韓国は、1960年代のベトナム戦争に参戦した歴史がある。朴大統領の父親である朴正熙(パク・ジョンヒ)元大統領は10年間で32万人を派兵し、現在の政権勢力であるベトナム民主共和国と銃を突きつけ合った。しかし、韓国とベトナムは、昨今5万人あまりが夫婦の縁を結ぶ「姻戚の国」となっている。不幸な過去から立ち直って、時代的要請に沿って、和解や協力、共存の新しい歴史を切り開いている。

両首脳は、北朝鮮の核実験について懸念を表明し、「北朝鮮が国連安保理関連決議や9.19共同声明(05年の6者協議で北朝鮮の核放棄を明記した声明)を含め、国際的義務や約束を誠実に果たし、国際社会の責任ある一員になること」を促した。昨日は、北朝鮮の政権が発足した9.9節だった。政権樹立65周年を迎えた北朝鮮も、ベトナムをお手本に、改革開放の道に進むことを願う。