Go to contents

独物理学者「科学者が大衆に近づくべきだ」

独物理学者「科学者が大衆に近づくべきだ」

Posted September. 06, 2013 08:37,   

한국어

「韓国はさらに科学者を信頼して待たなければならない。2〜3年で成果を望めず、10年以上持続的に支援しなければならない」

ドイツ・マックスフランク固体物理研究所の世界的な物理学者、クラウス・フォン・クリッツィング所長は、科学予算を支援する韓国政府に対し、「さらに辛抱強くならなければならない」とアドバイスした。韓国の科学者が毎年研究の進め具合を評価してもらい、各種書類を要求される問題点を指摘したのだ。同氏は4日、大邱氏達城郡(テグシ・タルソングン)の大邱慶北(キョンブク)科学技術院(DGIST)で特別講演を行うために来韓した。

クリッツィング所長は、同日午後、講演に先立ち、DGIST総長接見室で、シン・ソンチョル学長と対談した。同日の対談は、シン学長がクリッツィング所長の助言を求める形で進められた。シン学長が、「韓国の科学界は基礎科学の力量が足りないという指摘が多い。これまでノーベル賞受賞者の送り出せずにいる」と話すと、クリッツィング所長は、「もう少し辛抱して待たなければならない」と答えた。さらに、「私も約20人の科学者を抱えていて、毎年研究費をもらっているが、(韓国のように)毎年評価を受けてはいない」と付け加えた。

シン学長が、「韓国の『創造経済』政策に基礎科学が貢献できないか」と聞いたら、クリッツィング所長は、「バランス感覚が要る」と答えた。同氏は、「世間が驚くほどの大きな成果は結局、基礎科学から出るが、応用科学がしっかりしてこそ、このような成果も輝きを発することができる」と話した。

クリッツィング所長は韓国に適した基礎科学の分野を挙げてほしいという質問にも似たような答えをした。三星(サムスン)電子のような世界的な企業があるだけに、基礎科学を研究する際も常温超伝導など、産業と結び付けやすい分野に集中した方がいい」と話した。

理工系の危機現象については、「科学者が大衆に近づかなければならない」と強調した。同氏は、「00年代初め、ドイツも同じ現象に悩まされた。大衆講演会を頻繁に開く、高校生を1週間体験研究員に選ぶなど、多大な努力を傾けた結果、今は新入生数が大きく増えた」と伝えた。