Go to contents

韓国、外平債発行目標の5倍が殺到

Posted September. 06, 2013 08:37,   

한국어

政府が、外国人投資家らが殺到したため、加算金利を引き下げて外国為替平衡基金債権(外平債)の発行に成功した。米国の量的緩和の縮小やシリア事態など、さまざまな対外悪材料を乗り越え、韓国経済への信頼を再確認したことに大きな意味合いがある。

5日、企画財政部(企財部)によると、政府は同日午前1時ごろ、10億ドル規模の10年満期の外平債(ドル建て)を発行した。発行金利は、米国債10年物金利(2.873%)に1.15%ポイントが上乗せされた4.023%と決まった。政府は当初、投資家らに対して1.35%ポイントの加算金利を示したが、発行目標額の5倍に上る50億ドルの注文が殺到し、加算金利を1.15%ポイントへと下げた。需要が予想より増えると、値上げして売ったことになる。特に、中央銀行や国富ファンド(33%)、資産運用会社(36%)など、優良投資家の参加率が高かった。

韓国政府が、外平債を発行したのは、グローバル金融危機直後の09年4月以降4年余りのことだ。当時は、危機的状況を迎え、ドル不足に対応するためのことだったが、今回は、国内企業各社が安価で外貨調達ができるよう、そのきっかけを作る目的のほうが強かった。

通常、外平債の金利は、国内金融会社や企業各社が発行する外貨債権のベンチマーク(benchmark=基準金利)の役割を果たすためだ。もし、100億ドルを海外市場から調達する場合、金利が1%ポイント下がるたびに、債権の発行銀行は、年間1億ドルの利息削減効果がある。企財部の当局者は、「今回、外平債の発行金利が下がったことで、産業銀行などの公共機関の外貨調達金利も、0.1〜0.2%ポイント下がるものと見られる」と説明した。