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料理人からも尊敬されない大使たち、外交ができるのか

料理人からも尊敬されない大使たち、外交ができるのか

Posted August. 26, 2013 03:46,   

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海外駐在韓国大使官邸で働く料理人が暴露した一部大使の逸脱行為は衝撃的だ。大使が料理人にひどい行為をしたり、自分の金でないからと官邸の晩餐を口実に公金を浪費しているという。「いつか起こると思っていたがついに起こった」という大使官邸の料理人たちの反応から、一部の公館に限ったことではなさそうだ。大使の逸脱を報じた東亜(トンア)日報とネットのサイトには国民の怒りと叱責が殺到している。

アジア太平洋地域に駐在する韓国大使官邸の料理人だったA氏は、自分の体験したことを告発し、「官奴婢」同然の扱いを受けたと話した。A氏は、「大使夫人から常習的な暴行と暴言、さらには監禁まで受け、不当に解雇された」と主張した。アフリカのある大使官邸で働いたキム氏は、自分を解雇した大使が官邸の晩餐を必要以上に度々行ない、食材を多く購入して残りを個人の食事用として使ったと暴露した。欧州駐在のある大使官邸料理人は、就職して2ヵ月で不当に解雇されたとネットに書き、閲覧数が7万件を超えた。

一を見れば十が分かるものだ。官邸料理人を不当に扱い、管理できない大使が、海外同胞の困難を解決して公館職員を統率できるだろうか。国民の税金である公館運営費を私益に使う大使が、国益のための外交業務に全力を尽くすだろうか。ただでさえ海外公館の公務員の高圧的で不誠実な勤務態度に対する不満が絶えない。ある海外同胞は、「韓国大使館は、近所にも行きたくなく、頼みもしたくない場所だ」と外交部のサイトに書き込んだ。朴槿恵(パク・クンヘ)政府になって、外交部は「国民の幸福、希望の新時代を開く信頼外交」というスローガンを掲げて変化を誓ったが、変化はない。

大使は、監視の目が届かない外国で大使館運営の全権を行使する。公館職員が大使の顔色をうかがい、人権侵害と公金横領を沈黙すれば、今回のように外交部全体が国民の叱責を受けることになる。国民の上に君臨しようとし、大使館の経費はへそくりという認識を持つ外交官が消えてこそ、韓国外交の未来も明るくなる。

外交部は、監査官を送って事実関係を確認することを明らかにした。しかし、「身内庇護」で終わる場合、より大きな禍を招くだろう。国益のために最善を尽くす多くの公館長の名誉のためにも、徹底した調査と厳しい処罰が必要だ。