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大関嶺に鳴り響く2つの感動

Posted August. 21, 2013 03:25,   

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今年の大関嶺(テグァンリョン)の夏は2つの音楽祭が与える感動で彩られた。

10回目の大関嶺国際音楽祭(GMMFS)は、鄭明和(チョン・ミョンファ)、鄭京和(チョン・ギョンファ)姉妹が姜孝(カン・ヒョ)前芸術監督のバトンを受け継いで、「オーロラ(Northern lights)の歌」というテーマで感動を贈った。

チェロの巨匠、ダヴィド・ゲリンガスとカン・スンミン師弟による「アレンスキーの弦楽四重奏」、キム・スヨンとジャン・ワンの「エネスコ:弦楽八重奏」、シン・ヒョンス、ポール・ホワン、ジュミ・カン、イ・ユラなど、若いスターがソロを務めたヴィヴァルディの「四季」、東京クヮルテット結成メンバーである白髪の原田幸一郎教授が楽長を務め、コントラバスの巨匠、文屋充徳が演奏者を支えるチェンバー・ストリングスは完ぺきなアンサンブルを奏でた。東洋と西洋、巨匠と新鋭、聴衆と演奏者が一つになった文字通り音楽の偉大さを感じた瞬間だった。

感動が大きかったためか。ニューヨーク出身の韓国音楽財団のイ・スンヒ代表は、「米ニューヨークでも聴くことのできないこの公演をニューヨーク・リンカーンセンターで開きたい」と言った。一体、巨匠のゲリンガス、ゲイリー・ホフマン、ジャン・ワンが同じ舞台で順に演奏するバッハの無伴奏チェロ組曲を世界どこで聴くことができるだろうか。また、ピアニストのペク・ヘソン、ソン・ヨルウム、キム・ダソル、ソプラノのユ・ヒョンアなど、堂々として美しい韓国の音楽家たちを見て、ただ誇らしく思った。

大関嶺国際音楽祭の感動は、6〜10日に同じ場所で開かれた「平昌(ピョンチャン)スペシャル・ミュージック・フェスティバル(PSMF)」に続いた。

オリンピック後のパラリンピックのように、プロの国際音楽祭の後にこのようなフェスティバルが開かれることは珍しい。さらに、大関嶺国際音楽祭に参加したチェリストの鄭明和と知的障害ピアニストのイ・グァンベ(ソウル大学音楽部1年生)、ヴァイオリニストのジュミ・カンと知的障害のフルーティスト、パク・ガウンの合奏は、音楽を越えた感動だった。筆者も大関嶺国際音楽祭に続き平昌スペシャル・ミュージック・フェスティバルで、ジュミ・カン、鄭明和らとメンデルスゾーンのピアノ三重奏を演奏した。

アンサンブルは、楽器を演奏することのほかに、互いの集中力と交感が必要だ。楽譜の中に描かれた音符を演奏するだけでなく、演奏する間、相手の声やバランス、感情の表現も合わなければならないためだ。このため、集中と交感が多少難しい知的障害者にアンサンブルは容易ではない。彼らが困難を切り抜け、演奏者たちとすばらしいアンサンブルを成し遂げるのを見て、さらに真剣に最善を尽くす姿を見て、筆者は音楽が与える真の喜びを味わった。

多くの知的障害の子どもたちにとって楽器の音色を出すことは、足が不自由な人が走ることと同様、容易でない忍耐と努力が必要だ。音程や拍子が多少合わなくても、彼らがその音を出すためにどれほど努力したかを考えれば、胸が詰まる。その苦しい過程を乗り越えて舞台に立つためにさらにどれほど多くの努力をしただろうか…。

その時間の苦しみと喜び、努力が客席の両親を涙させ、その感動が子どもたちと共に舞台に立ったメンターたちに喜びとなっただろう。

最善を尽くした子どもたちと、彼らを指導したメンター、そして暗い舞台裏で黙々と任務をまっとうする2つの音楽祭のスタッフたち…。彼らすべての心と誠意が一つになった舞台がまさに平昌スペシャル・ミュージック・フェスティバルだった。このすべてを合わせるように、フェスティバルはベートーベン交響曲第九番「合唱」を全員で歌って終わった。

公演が終わり、考えてみた。今この時間にも世界各地でベートーベンの「合唱」が演奏されているだろう。しかし、天上のベートーベンが最も微笑んだ演奏会は、まさにこの天使たちの「合唱」ではないだろうか。