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1ヵ月間ハンバーガー300個と格闘、Ch−A「食べ物Xファイル」チームの奮闘記

1ヵ月間ハンバーガー300個と格闘、Ch−A「食べ物Xファイル」チームの奮闘記

Posted August. 17, 2013 03:43,   

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「食べ物Xファイル」チームのイ・ソンファンPDのキャビネットには今も、ミイラのように干からびたハンバーガーが入れられている。「3月26日にファーストフード店で購入したハンバーガーですね。いまだ腐っていません」

イPDが聞かせてくれた「正直なハンバーガー」(7月19日に放送)取材エピソードのキーワードは、ガスやボックスそして李永敦(イ・ヨンドン)。

イPDは、ハンバーガが好きではない。小さい時から、あまり好きな食べ物ではなかった。1ヵ月間、彼は一生食べる分のハンバーガーを購入した。「食べたもの、購入だけしたものを合計すれば、計200〜300個はあるでしょう」

取材初期は、後輩のPDとハンバーガーを一つずつ買って食べた。ハンバーガー店だけでも1日に4〜5ヵ所を立ち寄ることになり、瞬く間に「疲れ」を感じた。2人で、一つのハンバーガーを買って、分けて食べた。二人の男が、差し向かいに座って、半分ぐらいのハンバーガーを手にして、打ち解け話(実は取材の打ち合わせ)をする光景は、「あのむつまじいカップルは、果たして何だろう?」と尋ねるような周りの視線を引き始めた。

ハンバーガーの脂っこさに朦朧とした日々を送っていたある朝、後輩のPDが運転する車に乗って、取材地に向かっていた二人の視線が、一瞬、同じ方向に注がれた。二つの視線の延長線が会ったのは、美しい女性の後姿ではなく、「キムチ鍋の専門店」の看板。「腹ごしらえでもして行こうか」。昼食からハンバーガーを食べなければならず、ご飯はもってのほか。2人は、辛いスープのみ、次々と口の中に入れて出てきた。

「しゅっちゅう(ハンバーガーを)食べた時は、体重が瞬く間に2〜3キロ増えました。時はたつのに、『正直なハンバーガー』はなかなか目にできず、あせりのため始めて体重が減りました。ところが最もつらかったのは…ガス(おなら)でしたよ」

排泄物の蓄積されたハンバーガーは、イPDの体内にガスを一杯満たした。「地方取材の途中、車の中で、最初は運転席に座っている後輩のPDに、『ごめん。ごめん』といいながら、『失礼』したよ。でもその後は面倒だから、そのまま…。後輩が気を利かせて、(窓を)あけたり閉めたりました」

ハンバーガーのパンの間に挟まるパティの添加物を見分けるための戦いも涙ぐましいものだった。ハンバーガーは、食品衛生法上、即席調理食品に分類され、完成品には添加物表示の義務がない。「包装ボックスを見つければ、簡単に解決できることに、気がつきました。ところがそれも簡単なことではなかったんですよ」。韓国牛バーガーのパティ・ボックスに限って、なかなか見つけられなかった。営業店の徹底的な「流通管理」のためだろうか。営業店周辺のゴミ箱というゴミ箱はくまなく洗い出した。後輩のPDは、フランチャイズ営業店の裏側のゴミ箱を一生懸命に荒らしたため、吐くことすらあった。

イPDのキャビネットの「ハンバーガーミイラ」の話に戻ろう。今月初頭、イPDと制作チームは、スタジオでの収録で、「3ヵ月以上放置しておいても腐らないハンバーガー」を、芸能的要素を加えて、視聴者らに見せる方法について悩んだ。問題は、ハンバーガーには、防腐剤をどれだけいれられているだろうか、見当すらつかないほどのミステリだった。頭を抱えていたイPDが口を切った。「常務(司会を務めているチャンネルAの李永敦常務)に…食べさせれば…どうだろう?」。李常務の台本に、「食べてみる」をこっそり書き入れておき、その後、「(常務、すみません…)」を付け加えた。

いよいよ収録開始。完全に干からびたハンバーガーのかけらを、李常務がその場で、ぽりぽりと割って口の中に一気に入れた。「やった!」。イPDは心の中で快哉を叫んだ。「ハンバーガーミイラ」を噛んだ常務のコメントもびったりだった。「ウム…食べることは食べられますね」。イPDは収録が終わる前に、静かに会議室のほうに逃げ込んだ。