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「韓国の明け方の鐘の音、アフリカを覚ましている」

「韓国の明け方の鐘の音、アフリカを覚ましている」

Posted August. 16, 2013 03:44,   

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「韓国人たちがここでできる仕事がどれほど多いか、改めて感じています。セマウル運動(汎国民的地域開発運動)の世界化を通じて、(貧しい)アフリカ地域の国々を、大韓民国の真なる友人にすることに集中すべき時期に来ています」

5月の就任後、初めてアフリカを歴訪している韓国国際協力団(KOICA)の金永穆(キム・ヨンモク)理事長は、現地で目にしたセマウル運動の国際化の可能性に興奮しているかように見えた。「アフリカ版セマウル運動」を通じた成長潜在力について説明し、氏の声は徐々に大きくなっていた。よく吐き気や腹痛を伴うマラリア予防薬を飲んで、一日中きついスケジュールをこなした疲労感は、全く目にできなかった。

14日夕方(現地時間)、ウガンダの首都・カンパラで記者と会った金理事長は、「セマウル運動は、国内より海外のほうでもっと認められている開発協力のモデルだ」とし、「今年だけでも25ヵ国が、セマウル運動のノウハウを伝授してほしいと、新たに要請してきた」と話した。氏は特に、「内戦や『人種虐殺」という最悪の悲劇に喘ぎ、遅れて開発を開始したアフリカ諸国に、セマウル運動は成長という歴史の新たな一ページを切り開く第一歩になりかねない』と強調した。

政府は今年から、セマウル運動の精神やノウハウを、貧しい国々に伝授し、これを韓国型政府開発援助(ODA)のモデルであり、新たな国家ブランドへと育成するための試みを本格化している。それに向け、金理事長は7月のアジア歴訪に続き、今月、アプリか歴訪を強行し、「グローバル的セマウル運動の伝道師」として乗りだしている。21日まで、南アフリカやモザンビーク、エチオピアを訪問し、セマウル運動の伝授現場を見て回る計画だ。

氏は、「韓国の対外援助は、人が直接介入して、地元の人たちと一緒に開発協力プロジェクトを進めることで、感動的な要素がある」とし、「それを通じて分かち合う韓国の『情』は、その吸引力や密着力の面で、金の提供だけで終わるほかの国々の援助とは比べられない」と話した。最近、アフリカの資源を狙って、巨額の援助攻勢をかけている中国などの一部の国とは違って、「汗を流して心を手にする援助だ」と主張した。

氏が訪問したウガンダの場合、農民らが自主的にセマウル運動関連組織を立ち上げ、「SMU(SaeMaeul Unndongの略字)」という名を広め、積極的にこれを学ぼうとする意志を見せている。ウガンダのヨウェリ・ムセべニ大統領の推進意志も大変強いという。

金理事長は同日午後、ムセべニ大統領と面会した。27年間も政権の座についているムセベニ大統領に、セマウル運動の精神やその成果について力説した。最近、石油埋蔵事実が確認され、外国企業各社の製油施設への投資を打診しているウガンダと韓国との強力の可能性についても触れた。金理事長の情熱的な説明に、ムセベニ大統領は、大きな笑いと共に親指を振り上げながら、応えたという。

金理事長は、「一日も早く開発協力の成果を目にしたがるウガンダの政治からの熱意は大変なものだった」とし、「このような国々で行われるグローバル的セマウル運動が成功裏に広まる場合、国内の若者らにも新たな雇用創出のチャンスになりかねない」と話した。