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中国の大ヒットのスマホゲーム、韓国の「アニパン」にそっくり

中国の大ヒットのスマホゲーム、韓国の「アニパン」にそっくり

Posted August. 15, 2013 03:57,   

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「中国人のスマートフォンにアニパンが登場した?」

中国のモバイルメッセンジャー「ウィチャット」が5日、ゲームプラットフォーム「ゲームセンター」をオープンした。ウィチャットは、韓国内では耳なれない言葉だが、中国ではスマートフォンを持つ人なら誰もが使う、韓国の「カカオトーク」のような国民的メッセンジャーとして、加入者が3億人に上る。

ところが、ウィチャットのゲームセンターが初の作品とした発売したゲームが、韓国内で大人気を集めた「アニパン」にそっくりであり、議論を呼んでいる。「毎日毎日パンパン(天天愛消除)」という名前の同ゲームは、動物の顔を3つ以上並べて消すゲーム方式や、知人らと点数を競わせる画面のデザイン、「ハート送り」のようなアイテムの積み立てデザインまで、アニパンとほぼ同様だ。このゲームは発売直後、アップルのアプリストア無料順位でトップについた。

●中国モバイルゲームの明暗

ウィチャットゲームセンターは、中国ではトップであり、世界でもグーグルとアマゾンに次ぐ第3位のインターネット企業・テンセントが運営している。時価総額が70兆ウォンに上るテンセントは、事実上、中国のパソコンやモバイル、インターネット市場をリードしている。

インターネット業界の関係者は、「テンセントがウィチャットにゲームセンターをオープンする前まで、中国には韓国の『カカオトークゲーム』などのソーシャルネットワークゲーム(SNS)プラットフォームがなかった」とし、「テンセントが、モバイルゲーム事業を開始したことは、これまでに無かった膨大な新市場が切り開かれたことを意味する」と話した。

問題は、中国モバイルゲーム市場に、露骨なコピーが横行していることだ。韓国ゲーム業界の関係者は、「毎日毎日パンパンに見られるように、中国ゲーム企業各社は、非常に早く、かつ巧みにゲームをコピーしている」とし、「テンセントのモバイルゲーム開発人員だけで8000人に上るという噂があるが、これはいかなるゲームであれ、企画書さえあれば、1ヵ月内に同じものを作ることができることを意味する」と主張した。

しかし、中国にはアイデア盗用を巡る規制がほとんどなく、対応は容易ではない。韓国企業各社がテンセントに、事業提案書を出すたびに不安を覚える理由でもある。このような状況の中、テンセントは今後1年間は、ウィチャットのゲームセンターに自社内で開発したゲームのみ流通させるという意思を明らかにしたという。当面、韓国企業が足を踏み入れる場がほとんどなくなる。

●企業各社、「いやでもテンセントにラブコール」

にもかかわらず、韓国ゲーム業界はこれと言った抗弁ができずにいる。中国で成功裏にゲーム事業を展開するためには、すでに「巨人」となったテンセントと提携しなければならない。

実際、テンセントはすでに、中国のパソコンゲーム市場に韓国ゲーム会社の複数のゲームを流通させ、大ヒットさせた経緯がある。テンセントが普及させた韓国ゲーム「クロスファイア」や「ダンジョンアンドファイター」は、現地のオンラインゲーム・ランキングで1、2位についており、年間1兆ウォン以上の収益を上げている。

中国オンラインゲーム・ランキング上位10位のうち、5件はテンセントがサービスするゲームであるほど、テンセントの中国市場での影響力は強力だ。最近、資金力を基に韓国にも進出し、企業買収や投資に積極的に乗り出している。テンセントは、カカオトークを運営しているカカオの2大株主だ。

ゲーム業界の関係者は、「中国のゲーム市場が、パソコンからモバイルへと移っているだけに、韓国企業はいやでも応でも、テンセントと友好的関係を保たざるを得ない」と訴えている。