Go to contents

今のペースなら…「モンスター」柳賢振、野茂を超えられるか

今のペースなら…「モンスター」柳賢振、野茂を超えられるか

Posted August. 12, 2013 06:32,   

한국어

日本プロ野球のヒーローだった野茂英雄(44)が11日(韓国時間)、米ロサンジェルスのどージャススタジアムを訪問した。ドジャース球団が設けた「野茂バブルヘッド・デイ」に参加し、始球式を行うためだった。「バブルヘッド(Bobbledhead)」は、大体3等身の比率で作られた、頭が揺れ動く人形のこと。球団は、バブルヘッド・デイにスタジアムに入場する客に、同日の主役の人形を配る。もちろん、誰もがバブルヘッド・デイの主人公になれるわけではない。

野茂は、大リーグを開拓した日本野球の先駆者だ。「東洋人は大リーグで通用しない」という固定観点を破り、1995年にドジャース入りして以来、突風を巻き起こした。野茂以前に、南海ホークス出身の村上雅則(69)が1964年にサンフランシスコに入団して東洋人では初めて大リーグデビューを果たしたが、野茂の活躍とは比べものにならなかった。

野茂は、大リーグの7チームで12年間活躍し、通算123勝109敗、平均自責点4.26を残した。序盤の4シーズンを含め、ドジャースでは7シーズンを活躍。デビューした1995年には13勝6敗に平均自責点2.54という好成績でナショナルリーグ新人王に選ばれた。

それならば、今シーズン、ドジャースマウンドの主力として活躍している柳賢振(リュ・ヒョンジン=26)は野茂の後を次いで新人王になれるだろうか。

今までの成績で見る限り、柳賢振は野茂を上回っている(表参照)。22試合に登板し11勝を上げた。今のペースが維持できるなら、17勝も可能だ。勝率(0.786)は、もっと注目に値する。1995年の野茂(0.684)を大きくリードしており、ドジャースの歴代新人投手の中でも最高記録だ。9回当たりの奪三振(7.5個対11.1個)では野茂にリードされているが、9回当たりの四球が2.7個で3.7個の野茂を大きく勝っている。

1995年の野茂を超える成績をあげたとしても、柳賢振の新人王受賞は豪語できない。セントルイスのシェルビー・ミラー(11勝7敗、平気自責点2.89)とマイアミのホセ・フェルナンデス(8勝5敗、2.58)など手強いライバルたちが立ちはだかっている上、韓国でプロ野球選手として活躍していたことが不利に働く可能性もある。

「打撃天才」鈴木イチロー(ヤンキース)が2001年にシアトルに入団して新人王に選ばれて以来、東洋人の新人王は出ていない。その後、松井秀喜、松坂大輔、ダルビッシュ有、ら日本プロ野球を平定した選手たちが大リーグ進出した年に好成績を挙げたが、「プロ野球選手の経験が多い日本人選手に新人王を与えてはならない」という一部の世論に押され、新人王に選ばれなくなった。

もちろん、残る試合でライバルたちを圧倒するような活躍を見せる場合、12年ぶりに東洋人の新人王タイトルを柳賢振が勝ち取る可能性は高い。