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北朝鮮、寧辺ウラン濃縮施設を2倍に拡張

北朝鮮、寧辺ウラン濃縮施設を2倍に拡張

Posted August. 09, 2013 03:37,   

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北朝鮮のウラン濃縮施設が今年3月から約6ヵ月の間に2倍に拡張されたことが分かった。このため、北朝鮮が米朝、南北対話の必要性を強調して融和局面を模索する一方、4度目の核実験など挑発のための準備も平行させるという見方が出ている。濃縮ウランは核爆弾の原料として使われる。

このような事実は7日、米シンクタンク「科学国際安全保障研究所(ISIS)」のデビッド・オルブライト所長とロバート・アヴァギャン研究員が、米衛星画像大手デジタルグローブ社とグーグルアースの衛星写真を基に分析した結果、公表された。今年3月と7月の寧辺(ヨンビョン)地域の衛星写真を比較すると、ウラン濃縮のための遠心分離機がある建物は120x15メートル拡張され、規模が2倍になった。北朝鮮が今年の核施設の再使用を宣言した後、これを行動に移したのだ。北朝鮮の原子力総局報道官は4月2日、「現存の核施設の用途を(経済建設・核武力建設)並進路線に合わせて調節・変更していく」とし、「これには寧辺のすべての核施設と2007年10月に稼動が中止した5MW黒鉛減速炉を再整備・再稼働する措置も含まれる」と明らかにした。

今のところ、北朝鮮が遠心分離機を利用して兵器級ウランを生産するのか、寧辺が唯一の遠心分離機施設なのか、明確に分かっていない。しかし、北朝鮮は昨年から兵器級ウランを十分な規模で生産した可能性があるとISISは分析する。

2010年に初めて外部に伝えられたことによると、北朝鮮は寧辺核施設で2000台の遠心分離機を稼動させ、年間に生産できる兵器級ウランは8〜34キログラムにのぼるとのことだ。建物の大きさが2倍になり、遠心分離機の数も2倍になったとすれば、ウラン生産量は16〜68キログラムに増加すると推定される。オルブライト所長とアヴァギャン研究員は、「1つの核兵器を作るのに約20キログラムの兵器級濃縮ウランが必要だ。ここで生産されたウランの相当部分が実験用軽水炉に使われるとしても、生産能力の増加で北朝鮮が核兵器を年間2つ作ることができる水準に達したことを意味する」と分析した。

これに対して韓国政府当局者は、「情報の内容は確認することはできないが、衛星写真で見れば建物が大きくなったのは事実だ」とし、「寧辺核施設の動向を監視している」と述べた。

峨山(アサン)政策研究院核政策技術センターのシン・チャンフン・センター長は、「ウラン濃縮施設は核兵器の開発用と見ることもできるが、エネルギー開発用(原子炉核燃料)と主張することもできる二面性がある」とし、「衛星写真が撮影されていることを知る北朝鮮が意図的に建物を拡大して見せたのには、『核放棄絶対不可』というメッセージと対話を通じて『より多くをよこせ』という圧力メッセージを伝えるための二重の布石がある」と指摘した。