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原発を巡る不正、李明博政権レベルの不正事件に拡大か

原発を巡る不正、李明博政権レベルの不正事件に拡大か

Posted August. 06, 2013 08:14,   

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検察の原発不正を巡る捜査が、李明博(イ・ミョンバク)政権の有力者を狙った「権力型ゲート」へと広まる兆しを見せている。「ヨンポライン(慶尚南道迎日・浦項地域出身)」の重要人物が拘束されたのに続き、李明博政権の有力者との親和性をほのめかしながら、巨額を手にした政界の人物まで検察に逮捕された。検察は、原発を巡る不正に、李明博政権の有力者らが介入した可能性が高いと見て、捜査を拡大している。

釜山(プサン)地検東部支庁・原発不正捜査団(団長=金基東支庁長)は、原発部品メーカーから数億ウォンの金品を受け取った容疑(弁護士法違反)で、ソウル市議員のイ・ユンヨン氏(51)を3日逮捕し、4日拘束令状を請求した。また検察は、原発部品メーカーなどから、10億ウォンを受け取った容疑(弁護士法違反)で、原発ブローカーの部品メーカー・J社の副社長であるオ・ヒテク氏(55)を、3日拘束収監した。

検察は、イ容疑者とオ容疑者が09年2月ごろ、韓国浄水工業のイ某会長(75)に、「UAE向け原発輸出の水処理設備の供給メーカーに選定されるためには、朴元次官などに請託をしなければならない」と、先にロビー資金を要求したものと見ている。2人は同年11月、ロビー名目で受注金額(1000億ウォン)の8%に当たる80億ウォンを受け取ることを取り決めし、このうち10数億ウォンを受け取り、山分けした容疑がもたれている。

イ容疑者は、李明博政権時代「王次官」と呼ばれていたパク・ヨンジュン元知識経済部次官(53)とも親しいという。イ容疑者は、与党ハンナラ党・中央委員会労働分科副委員長を務め、ソウル市議員(比例代表)・ハンナラ党副スポークスマンなども務めた。09年は文化体育観光部傘下の公企業であり、「セブンラッキーカジノ」を経営しているグランドコリアレジャー(GKL)監事に任命され、11年8月に辞任したという。

前日拘束されたオ容疑者は、李前大統領の中学同窓であり、07年、大統領選挙当時、李明博キャンプで活動し、年明けまでは在京浦項(ポハン)中高校同窓会長を務めた。

検察はまた、韓国浄水工業が経営危機に見舞われた10年、李明博政権の私募ファンド政策資金642億ウォンの支援を受けるのに、イ容疑者とオ容疑者が介入したかについても捜査を行っている。当時、私募ファンドが、造成額全体の40%を一つの会社に投資するのは異例のことであり、政権有力者の介入説が取りざたされたこともある。オ容疑者は、ファンドを受け取るごろ、韓国浄水工業の重要役員に選任され、11年末まで在職していた。