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安倍首相、参議院の勝利に酔って隣国を刺激してはならない

安倍首相、参議院の勝利に酔って隣国を刺激してはならない

Posted July. 23, 2013 03:18,   

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242議席のうち121議席を改選する21日の日本の参議院選挙で、安倍晋三首相が率いる自民党が圧勝をおさめた。今回の選挙で65議席を獲得し、選挙対象でなかった既存の50議席を含め、115議席と議席を大きく増やした。連立与党の公明党の20議席を合わせれば、安定過半数の135議席になる。昨年12月の衆議院選挙で480議席中3分の2を上回る325議席を確保しており、3年内に選挙がないことから、名実共に独走体制になったと言える。

安倍圧勝の原動力は「安倍ノミクス」による経済回復に対する日本人の期待だ。金を増やして景気を回復させるという安倍首相の経済政策で株価が急騰し、円安による輸出競争力の向上で日本経済が息を吹き返した。鍵は政策の持続可能性だ。

韓国の関心は、両院の常任委員会の完全掌握で「ブレーキのない」権力を持つようになった安倍内閣の対外政策の行方だ。政権に就けば平和憲法第9条を改正していわゆる「普通の国」になると公言していた安倍首相は、改憲に本格的に着手する可能性がある。まずは、両院の在籍議員3分の2以上で発議できる条項を2分の1に引き下げることに力を入れるだろう。

日本が他の国々が享受する権利を持てないのは自業自得の面がある。特に、安倍首相と閣僚の一部は公然と侵略戦争を否定するような発言をし、最悪の戦争性奴隷である従軍慰安婦問題に対する責任も回避している。安部内閣1期(2006〜2007年)当時、第2次世界大戦のA級戦犯が合祀されている靖国神社を参拝できなかったことに対して「痛恨」と言ったのも安倍首相だ。韓国が米国、中国とだけ首脳会談を行ない、毎年5月に定期的に開かれた韓中日首脳会談が無期限に延期されたのも、日本の歴史意識の不在と周辺国との領土紛争が原因ということを重く受け止めなければならない。

第2次大戦終戦記念日の8月15日の安倍首相の態度が重要だ。靖国参拝を強行したり、侵略の歴史を否定する発言をするなら、日本が望む国際社会の協力は期待できないだろう。選挙の勝利で権限が大きくなり、安倍首相が担う責任も大きくなったということを肝に銘じなければならない。