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離陸前なのに…「飛行機から降りたい」無茶な乗客が増えている

離陸前なのに…「飛行機から降りたい」無茶な乗客が増えている

Posted July. 23, 2013 03:18,   

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「彼氏と電話中に喧嘩をして、今会いに行かなければなりません。今すぐ飛行機から降ろしてください」

2011年の夏。大韓航空の国内線旅客機に搭乗した30歳代の女性乗客A氏は、離陸の準備をしている飛行機から降りたいとして客室乗務員を呼びつけた。彼氏と電話中に喧嘩ごとになったが、今すぐ解決しに行かなければならないという話だった。

A氏を止めていた客室乗務員は、結局、女性の要求を受け入れたが、問題はそこで終わらなかった。一人の乗客が飛行機から降りると、空港と航空会社は全ての乗客の手荷物に対するセキュリティチェックを再度行わなければならない。結局、50人あまりは15分遅れて目的地へ向かって出発することができた。

このように、旅客機に搭乗した後、降ろしてくれと要求する乗客が増え、航空会社の悩みが深まっている。大韓航空は22日、このような事例が今年上半期(1〜6月)に計52件発生したと明らかにした。昨年同期に比べて約24%増加した。

問題は、本人の健康問題や家族に重大な出来事が起こるといった緊急の状態でない場合にも、飛行機から降りようとする乗客が増えていることだ。大韓航空の関係者は、「今年上半期には、酔いから醒めていない状態で、お腹の具体が苦しいと言って乗れないとか、乗る前に忘れ物をしたので捜さなければならないなど、個人的な理由が37%を占めた」と説明した。

航空会社としては、燃料を再度注入したり、手荷物を積むのに少なくないコストがかかる。大型旅客機が搭乗ゲートに戻ってくる場合、その損失額は数百万ウォンに上る。他の乗客も、全員降ろして搭乗手続きをやり直さなければならないため、国内線の場合、最大で1時間、国際線は2時間まで出発が遅れる。大韓航空の関係者は、「損失が大きいが、降りたいとする乗客を説得すること以外に、とくに対策はない」と話した。