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北朝鮮、ピント外れの「金正恩式誇示政治」

北朝鮮、ピント外れの「金正恩式誇示政治」

Posted July. 22, 2013 03:55,   

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党第1書記の「誇示型」政策が貧相な姿をさらしている。留学経験をもとに欧州風の生活様式を取り入れるという計画が支障を来たしている。

ドイツ紙ビルトは19日(現地時間)、北朝鮮が醸造所を併設した野外「ビアガーデン」を出してほしいとドイツのビール会社に打診して断られたと報じた。パウラナー社は、北朝鮮の申し入れを断った理由について、「すでに12ヵ所で新しいビアガーデンを出す計画なので、開設の余力がない」と同紙に明らかにした。同紙は、北朝鮮住民の食糧が不足しているのに、金第1書記がなぜこのようなことをしよとしているのか明らかでないとし、「人はパンだけでは生きていけないが、ビールは胃を満たしてはくれない」と指摘した。

金第1書記は留学したスイス・ベルンをまねて、東海岸の馬息嶺(マシクリョン)にスロープの総延長が110キロメートルにもなる超大型スキー場を建設中だ。朝鮮中央通信は、「この1ヵ月の間、工事の速度を2倍に上げた」(8日)、「すべての区間のスロープの整備を終えた」(17日)など、工事の進ちょく状況を報じたが、実際には梅雨による崩壊事故が相次いだという。馬息嶺には9〜12日だけで439ミリの豪雨が降った。

一方、日用品を作る工場は、金第1書記の現地指導の時だけ稼動しているという。北朝鮮の内部事情に詳しい消息筋は21日、「金第1書記が先月7日、平壌(ピョンヤン)基礎食品工場を訪れ、『自動化・無人化を高い水準で実現した』と称賛したと報じたが、実際には事前に中国産の調味料やしょう油、みその原料を確保しておいて、現地指導の4時間前に生産ラインを稼動した『びっくりショー』にすぎなかった」と伝えた。また、食用油と食品を包装する容器も中国から持ち込んで商標だけを変えて陳列し、あたかも工場で生産されたように見せかけたと、同筋は付け加えた。

また、この工場は、文景徳(ムン・ギョンドク)平壌市党責任書記の指示で50万ドル(約5億6000万ウォン)を投じて、外壁のタイルと散策路・庭園をリモデリングし、金第1書記が好きなバラやケヤキを植えたという。